【名探偵コナン】The truth?2

肆拾捌 ページ3

「Aお姉さん！」
「コナン君！」

駆け寄ってきたコナン君を抱き上げる
あー、癒やし……！
マジで怖かった……あそこ、マジで怖い
そんなとき、七つの子の歌を歌って山村警部が来た

「！ねえ！」
「おう？！」
「そのうた、なんでうたってるの！」
「え、あ、な、なんかトイレにいたら外から、聞こえてきた音が、な、なんとなく、それかも、って？」

もどろしどろになりながら答えたそれに急いでコナンと走る
窓から見たら、門の外に向かう人影
中々来ないエレベーターに少し苛ついて、コナンを抱えながら階段を駆け下りた
外に出るとポルシェ356Aに乗り込む、先ほど見た人影があった

「ジン……」
「ああ、と言うことは」

捜査作戦会議に変装して参加していたのはベルモットだろう
夜、阿笠邸にて哀ちゃんにバレないようにこっそり三人で話す

「まったく、こそこそと何かやっていると思えば」
「哀ちゃん」

バレていたか
まあ勘のいい彼女のことだ。こっそり集まった時点で気がついているだろう
ベルモットだった、と言う確信はジンのポルシェが止まっていたこと
素顔で乗り込むのはリスクが高いから、変装して乗り込んだというのはベルモットの可能性が高いから、と言うことを話した

「とりあえず、明日明後日で実際の現場を見に行こう」
「そうだね……って学校は？！」
「そっくりそのまま貴方に返るわよ」

まあ2，3日休んでも問題は無いだろう



「収穫なしか……」

学校の机に突っ伏す
2日間、費やして行ったかいはあまりなかった
友達の質問に少し適当に返事をしていると、ポケットに入れた携帯が震えた
見たことのない番号に少し慎重になりながら電話に出る

「はい？」
《嬢ちゃん》
「！大和刑事？！どうしてこの番号を」
《とりあえず、内容だけ簡潔に言っておく。犯人もしれない男が大型ショッピングモールにくるかもしれない》
「解りました。私も向かいます」

早退する旨を伝えてさっさと家に帰る

「Aさん？学校は……」
「ごめんなさい！帰ったら説明します！」

鞄を放り出してバイクにまたがる
その様子に「まったく……」とため息を吐きながら呆れている昴さんがいたことは誰も知らない

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