【名探偵コナン】The truth?2

陸拾壱 ページ16

「ねえコナン君、私」
「あ、昴さん？うん、Aお姉さんと一緒にいるんだけど……うん、怪盗キッドの事でさ、うん、うん、はーい！」
「こ、コナン君？」
「昴さんが気をつけて無茶しないでくださいって!」

外堀埋められた
帰ろうと思ったのに!
まあ、次郎吉さんが最近部屋で食事をとっているとか、皿が二枚無くなっているとか
色々と興味深い話は聞けた
というか、このメイドさん、どんだけドジなんだ
そこにいた小五郎さんも運がないというかなんというか……
金庫の中を確認した次郎吉さんは外出するという
ああ、これはコナン君も分かったか

「後は任せたぞ、小童、嬢ちゃん」
「うん」
「え、私も？」

まさか言われると思っていなかったから驚いた
流石というかなんというか
観察力は長けている
その後、コナン君の誘導でほとんど誰もいなくなった屋敷
そして例の金庫の場所に行けば、メイドに化けているキッドが

「キッドって女装癖のある変態だったんだ……」
「引くわー」
「何？お前ら俺に恨みでもあんの？」

いや無いけどさ
毎回毎回気障な台詞残して行かれる身としてはねえ

「こう……踏んづけてみたいというか」
「ヤバい、この子予想以上にドS！」

そう言いながらも金庫を開けるために模索する
変なふうにダイヤルを回した瞬間、矢が飛び出てきた
間一髪でよけたけど……これ、ヤバいって

「キッド、貸して」
「は？」

金庫に耳を当てながらゆっくりと一つずつダイヤルを回していく
カチリと鳴った金庫はその扉を開けた
愛犬ルパンのスカーフに開ける記号が書いてありそれを見ながら開けていたのだが、間違えてルパンが中に入ってしまい、そのせいで皿が二枚無くなったりしていたのだ
そしてキッドに泣きついた、と

「と言うかお前、すげーな。鍵開けのやり方知っていたのか？」
「何回かやった事があってね。ピッキングは得意だよ。一番得意なのは拷問かな」
「おい名探偵この子マジでやばい」

にっこり笑って言えば引かれた
嘘なのに……拷問なんて平和な日本で中々ないって

「今度は首洗って待ってろよ？」
「キッドのモノクル、撃ち抜いてあげるから」
「やめて!お願い!トラウマだから!」

そう言いながら去って行くキッド
え、トラウマって何
コナン君に聞いたら気にしなくていいよと言われた
じゃあ気にしないでおこう

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