【名探偵コナン】The truth?2

伍拾漆 ページ12

犯人の事に関しては途中気絶してしまって顔は見ていないと伝えた
後日事情聴取に協力してもらうと言う事になり、パトカーに送ってもらう事に
蘭は先に帰ったらしい
よかった、詰め寄られたらちゃんと答えられる自信が無いから
コナンは毛利探偵事務所に連絡を入れて、今日はこちらに泊らせる事を伝えた

「Aさん、コナン君！」
「ただいま、昴さん」

包帯だらけ傷だらけの体を見て驚いた昴さんが早々にリビングに通してくれる
ソファに座ってやっと一息がつけた

「どうぞ」
「ありがとう、ございます」

そっと置かれたミルクティー
疲弊した今はこの甘さが丁度よかった
きっとあの出血量では助かっていないだろう
知っていたのに、分かっていたのに、止められなかった

「人を、殺すって簡単な事なんですね」
「A、さん？」
「お姉さん……」

赤井さんの時もそうだった
今回のアイリッシュだってそうだ
私は知っていたのに何もできなかった
いや、何もしなかったんだ……！
私が殺してしまった！

「違うよ、お姉さんは助けようとしたよ」

心情に気付いたコナン君がそう言ってくれる
それに心が救われたように、安心させるように笑って頭をなでる
この子だって自分の事を責めているだろうに

「今日は疲れたでしょう。お風呂に入ってきなさい。もうわかしてありますから」
「ありがとうございます。コナン君、入っておいで」
「え、でも……」
「あ、一緒にはいる？」

からかって言えば一人ではいる！と言って行ってしまった
準備がいい彼には感謝の言葉しかない
もう一度礼を言って、自分の部屋に戻った

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