【名探偵コナン】The truth?2

伍拾陸 ページ11

射撃してきたのに対しアイリッシュが頭をたくましい腕で抱え込んだ
そのせいでアイリッシュに被弾してしまう

「アイリッシュ！」
「離して！死んでしまう！」

そう言っても離さない
それどころか私たちを庇う

「工藤新一、工藤A……いつまでも、追い続けるがいい……」
「「クソッ！」」

力を失ったアイリッシュの腕をどける
ここは逃げ切ることが最優先だ
拳銃を懐に入れてコナンが見えないように抱え、連射される弾を避けながら上の方へと走っていく
展望室へ転がり込んだもののガラスは砕け散り、ここに隠れていられるのも時間の問題だった

「くっ」
「お姉さん！」
「大丈夫……大丈夫」

飛んできたガラスの破片で腕が切れる
幸い余り深くない
ハンカチで縛って簡易止血をする
どうするか、と思っていたら何かが放り込まれた

「！催眠弾！」

煙を吸わないように口を塞いで上へと駆け上がる
最終的につくのは屋上
このまま上から攻撃されたら隠れる場所がない

「コナン君、一か八かの大勝負、乗ってくれない？」

拳銃を構えながら言えば、分かってくれた彼は力強く頷いた
くる位置を予想して、ヘリコプターのモーター部分に標準を会わせる
ここから飛び降りたコナン君に意識が行っている今
パンッと銃を撃った
当たったのに加え、コナンも下りるときに使ったサスペンダーのバネを利用してとれたライトを使って攻撃した
操縦不能になったヘリは川の方へ行って落ちた


戻ったとき、アイリッシュ体はなくなっていた
生きていたのか、と思いつつも
そこに残る血は明らかに失血量を超えていた

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