【名探偵コナン】The truth?2

肆拾陸 ページ1

夜中、携帯に電話が来たことで目を覚ます
ディスプレイを見ると江戸川コナンと表記されていた
何事かと思って急いで電話に出る

「コナン君？」
《え、あ……A、お姉さん…ごめん、なんでもない》

恐怖に震えているような声に上着をひっつかみ、簡単に置き手紙を書いてバイクの鍵を手に取った
この子がこんな声を上げているのは、初めて聞くかもしれない

「コナン君、5分待ってて」
《え、ちょ、まさか》

電話を切ってすぐにエンジンを入れる
早朝と言うこともあり、すんなり進む道
丁度5分で探偵事務所の前にバイクを着けると、階段に座っていたコナンが走り寄ってきた
腹に後ろでつかむ用のベルトを巻き、コナンに上着を引っかける


「で、なにがあったの？」

バイクを走らせて数分
今は立ち入り禁止となっているビルにこっそり忍び込み、簡易コーヒーを作って渡す
話を聞くと、どうやらジンに正体がばれたあげくに毛利親子が見せしめに殺される悪夢を見たらしかった
隣で子供の唸り声を聞いているにも関わらず、いびきをかいて寝こけているとはどういうことか、と思いつつもしっかりとコナンを抱きしめる

「大丈夫、絶対にそんなことにはさせない、ね？大丈夫、大丈夫」

大丈夫、と繰り返しながらトントンと背中を叩く
いくら大人びていると言っても、見た目は7歳、精神だってまだたったの17歳だ
幼馴染みが殺される夢を見て怖くないわけがない、何も思わないわけがない
今日はこのまま工藤邸に来るといいといい、いったん探偵事務所に着替えや学校の用意を取りに行き連絡もしてこちらに泊まりに来た
やはり自分が育った家は安心するのだろう
すぐに眠りについたコナンの横で、ベッドに寄っかかりながら自分も眠りについた

起きたらものすごく怒られた
なんでやねん

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