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第73話 ページ28

涼太side



撮影場所に戻ると勢い良く椅子に座った


亜嵐「え、どうしたの。顔赤くない?」


そう言われて初めて気づいた


冷たい手をほっぺにつけ

涼太「走ってきたからかな笑」


と、訳の分からない事を言ってしまった


皆はそんな俺を不思議そうに見る中、玲於だけは少し皆と違うように思った



.


.

その後は特に何もなく順調に撮影も終わり楽屋に戻る廊下を歩いていた


玲於と俺は皆の歩く後ろを歩いていると

玲於「…楽屋に戻ったとき何かあったの?」


と玲於らしくない事を言われた


涼太「あー…Aちゃん寝ててそれ知らなくて消えちゃった!って思ってたらソファーに横になっててびっくりしてさ笑」


と答えると安心したように そっか と呟く


…玲於、たぶんAちゃんの事、、、


そう思ったが考えるのをやめた
なんだか俺がしんどくなりそうだったから



何か気分を変えるために横を見るとどこかで見た事がある服


それに気づいた時にはもう言っていた


涼太「先に戻ってて、俺ちょっとトイレ」

と言い早歩きでそっちの方に向かった



これで違ったら恥ずかしいよなって思いながらも



後ろで皆の え?なになに?って声も聞こえないフリ


…確かAちゃんの服もあんな感じだったはず、


その子はトイレに入って行った


俺は不審者に見えないように少しトイレから離れた所の壁にもたれていた


…出てきた やっぱりAちゃんだ


そう思い出来るだけ自然に近づいて行くとAちゃんには気づかなかったのか俺とぶつかった



ドン

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作者名:柴 犬 | 作成日時:2018年1月28日 16時

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