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影が五つ ページ6






一瞬でこの場を包み込む歓声



゙青い監獄 ゙の選手たちはただ呆然とその場に立ち尽くす
その目はありえないものを見るような,そんな目をしていた








(さーえ)!!(さーえ)!!(さーえ)!!」









冴のキックに圧巻されたのは選手たちだけではなく,観客たちはもちろん実況者も




観客席から響く冴コールに皆思い知ったことだろう











この試合の主役は冴という ゙存在 ゙だと














『さすがです。冴』


「…」


『…はぁ,機嫌直してくださいよ』


「…別に悪くない」








僕はすぐ冴の元に歩み寄った


歩いていって覗いた冴の顔はもう不機嫌です,と物語っていた
その原因がわかっているからこそ,僕としても複雑な気分だった








「すっげーシュート&パス!」


『音留さん…』


「スーパーゴールじゃん冴くん!」









そんな気持ちを抱えていた中,僕と同じように冴の元に他の人たちも寄ってきた
すごいすごい,と素直に賞賛の声を上げながら近づいて来る彼ら
本当に素直に褒めているようだ



そしてその中の一人である狐里さんは冴の肩に手を置こうとした






触れる直前


パシっとその手を冴が振りはらう








『!冴、』


「3回」


「!」








その行動に冴がどれほどイラだっているかは目に見えた


これ以上刺激をいれない方がいいと思った僕は止めに入ろうとするが,それを遮って冴は言葉を続ける








「俺と天也がシュートを狙えたチャンスの数だ。天也には今日点を獲るなと言っておいたからまだしも,俺はそれを殺してお前らへのパス供給に俺の時間を割いてやった」




「サルでも決めれる決定機をそのゴミが外したからイラついて撃っただけだ。天也のパスを無駄にしやがって」











『…冴』









僕のことで怒ってくれている部分があって少し優越感を感じる




冴の向ける視線の先の閃堂は悔しそうに表情を歪めていた








『…冴,少し言い方ってもんがあるじゃないですか。冴の気持ちはわかりますが,もう少し優しく言ってあげてくださいよ…』


「言い方もクソもあるか。こんな奴らに優しい言葉を並べる必要性がどこにある」


『こら冴…』


「まーまー二人とも落ち着けって」


『…愛空』








少し口論まがいのことをする僕らを横から愛空が止めに入る







影が六つ→←影が四つ



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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時

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