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影が四つ ページ5








僕は影なんだ


影は影らしく光に隠れていればいい








後ろから「天也くん!パス!」という声が聞こえるが僕はそれを無視し,前に走っていってる閃堂を見据える





そして,足を後ろに引き,緩い回転をかけて彼の方へとボールを蹴った









「(!?ここからパス!?コースは塞いでたのに!)」


「(軌道がエグすぎんだろ!!人間かよあいつッ)」








僕の蹴ったボールはディフェンスに回っていだ青い監獄 ゙の子達の狭い隙間を通り,閃堂の元へ




一人。途中,一人だけそのボールを止めようとした者がいた




こちら側に追いついていた4番の子がそのボールに足を伸ばしたが,それはあと僅かのところで届かず,彼の足をすり抜けた









「しゃおら!」








ゴールキーパーとの距離はほんの数メートルぐらい







「我牙丸!」


「あ、ヤバ」








目前に迫ってきた彼にあちらの選手たちはゴールキーパーに声を荒らげる




そのゴールキーパーは言葉ではやばい,と口に出していたが、決して焦ってる様子は見えない



閃堂の蹴りあげたボール
それは,ゴールキーパーの反対側。ゴールの左脇を狙って蹴られた







入る,と思われたボール






それはギリギリのところで反応したゴールキーパーが素早く()から()に飛びつき、手で弾き飛ばした







「な…」


「ナイス我牙丸!!」









ゴールが入ると信じていたのだろう閃堂は自分のボールが弾かれたことに驚きの声をこぼす


逆に゙青い監獄 ゙は,ナイス!とゴールキーパーのプレーに褒めの声を上げる






だが,まだボールは外には出ていない




それに瞬時に走って行った冴








『(あらら…これは,もう…)』








センタリングを警戒して,冴の元に走っていく者。狐里さんや閃堂のとこにディフェンスに回る者









「あいつどこやねん!」









相変わらず僕は認知されてないようで,僕を探すように周りをちらちらと見渡す関西弁の子もいる





ボールから身を引いた瞬間に気付かれないのももう慣れた










『get on gorl』








角度もないあの場所なら撃たれないと思ったのだろう彼らはただパスだけに警戒し,ゴールキーパーは前方に身体をずらす




いや,ずらし過ぎていた








「あ」










冴の蹴りあげたボールはゴールキーパーの上を大きく弧を描くように通り,ゴール目掛けて真下に降りそそいだ








影が五つ→←影が三つ



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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時

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