検索窓
今日:41 hit、昨日:56 hit、合計:190,877 hit
小｜中｜大

影が三十五 ページ36

・





゛「ちょ…超絶！ロングバックヘッドシュートで…」





゛「U-20日本代表逆転！！」゛










「士道くん！！凄え！」



「空中殺法じゃん！！」







凄まじい士道くんのゴールに観客も選手たちも，誰もが今のゴールに震えた
その中に含まれる音留さんと狐里さんはテンションが上がりまくり彼の元へ走り寄ってくのだが、






ダッ





「ナイスゴ…」



「え！？どこ行くの！？」







二人が士道くんを捕らえる直前
士道くんが突然の方向転換をして走り出した









『？』









その行動にも驚きなのだが，一番不思議に思うのが彼の向かう方向が何故かこちら───そう，僕の方を向いているということ







ダダッ



『え、ちょ』



ダダダッ



『まっ』








ガシッ





『ゔっ』










彼はスピードを緩めることなくこちらへ突進してくる
どんどん近づいてくる彼にもはや彼の行動を察せないことなんかできるわけもなくストップをかける
けれど彼はスピードを緩めない
僕の声なんか聞こえていないかのように僕の声を無視してこちらに突っ込んでくる士道くん


やがて目の前まで近づいてきたかと思うと彼は僕の正面から僕に飛び掛かった
あまりの衝撃に潰れたような声が出る







「やっぱり！やっぱりだ，黒古ちゃん！」



『っ，はい？』








何故かテンションの上がりまくった彼が僕に呼び掛ける
身動きしてなんとか彼の腕から抜け出した僕が見たのは誕生日プレゼントをもらって喜ぶ子供のようにキラキラと目を輝かせた彼








「お前のﾞ火薬゛は凄え！どんどん俺に爆発をくれる！これまで感じたことのないようなイメージがどんどん湧く！やっぱり黒古ちゃんとならもっと味わったことのない爆発を感じれるかもしんねえ！」








興奮しきった士道くんの口は止まらない
突然の褒め攻めと彼のあまりにも喜ぶ姿になんと反応すべきなのかわからず言葉が出ない







「決めた！俺はお前とずっとサッカーをする！」



『…』








彼ははっきりとそう告げた
それを間近で聞いた僕は彼にどこか既視感を覚えた
気付けば，僕は聞いていた








『…それは君の理想(・・)ですか？』









彼は一瞬キョトンとするとたちまち笑顔になり，はっきりとこう告げた






「いいや，エゴ(・・)」







彼の言葉にストンとなにかつっかえていたものが取れた気がした






・

影が三十六→←影が三十四



→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って！｜面白い！→ )

点数: 10.0/10 (282 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
857人がお気に入り
アイコン この作者の作品を全表示｜ お気に入り作者に追加｜アイコン 感想を見る
設定タグ：糸師冴 , 男主 , ブルーロック
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム： 感想：  ログイン

胡春(プロフ) - ありがとうございます？笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
 あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
 胡春(プロフ) - ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも頑張りたいと思います！ (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
 神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです！応援しています！頑張ってください！！ (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名：胡春 | 作成日時：2022年3月19日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。