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影が二十九 ページ30

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「(糸師冴へのパス…！！)」







僕のパスが冴へと渡ったことで相手の警戒がより強くなる
冴にボール主導権が渡った今一番警戒しなければいけないのは士道くんへのパス
それが相手チームの共通認識の筈だ
だから現時点での僕の次の役目は士道くんと冴のつなぎ目







『いつまでそうしてるんですか。糸師凛くん』



「！チッ」








驚いたように目を見開いた状態でいた凛くんに少し口出ししてやると舌打ちが返ってきた
気性が荒いなと決して口には出さずそのままその場を離れる




そしてそのまま頭を回転させて考えるのは今の僕に最も適した位置
どこに居てもパスできる自信はあるし，そうさせてみせる
だがそれでも僕の領域(マイゾーン)を探さなきゃいけない理由は相手の僕への警戒レベルの高さ
試合が始まってもう後半戦に入った今
相手の僕への警戒は前半よりも強くなっているその証拠に







『…』



「どうしたー影武者。忍法でも解いたか？ちゃんと影は影らしく隠れてないと気分下げ下げにしてやんぞ」







僕のバックに9番がついてきた
僕を，このフィールド内で見つけてすぐ様こちらにやってきたようだ









まずい
濃くなってる(･・・・・・)
















『…誰だか知りませんけど僕を足止めする気で？』



「そーそー。そのお前を足止めする俺の名前よく覚えとけよ。乙夜影汰だ。よろしくな影」










「ま、止めるのは俺だけじゃないけどな」








『…！』







冴からのパスがこちらにやってきた瞬間目に入ったのは青のユニフォーム
は、と息が溢れる
動き，タイミング。全てに見覚えがあった








『(これは愛空の動き…！)』








獲られたボールは頭部との衝撃によって僕に触れる前にコート外へと飛んでいく
僕の目の前に降り立つ彼
そしてそのまま振り向いたかと思うと先程の乙夜くんのように挑戦的な目を僕に向けた








「あんたらばっかり目立たせてやるかよ。先輩たち」









これが高校生？


僕は改めて目の前の彼らが異常な存在なのだと気付く
これが ゛青い監獄(ブルーロック) ゛計画の現状の結果




ほんとに濃い(・・)存在だ
目の前のそれ(・・)は未だ僕から目線を逸らさない
僕の中の何かが目の前のバケモノたちに深く興味を示す








『……まったく…飽きない人たちだなぁ(・・・)』








残り時間君たちは何を起こす？









・

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設定タグ：糸師冴 , 男主 , ブルーロック
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胡春(プロフ) - ありがとうございます？笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
 あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
 胡春(プロフ) - ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも頑張りたいと思います！ (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
 神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです！応援しています！頑張ってください！！ (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：胡春 | 作成日時：2022年3月19日 14時

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