影が二十七 ページ28
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「そこまで仲良くなってたの?」
「そんな言うほどでもないと思うけどな。まぁみんなよりかは心開いてくれてるんじゃないかとは思ってるよ」
「…ふーん、冴くんがスカウトしたってわけね。まぁ納得っちゃ納得か。あんな天才がサッカーやんないでいるってのも勿体無いしね。…ってあれ」
視線の先にいたはずの彼らはいつの間にかその場にはいない
「ってもう試合再開か。愛空戻ろう」
「ん?あぁ,そうだな」
視線を周りへと戻せば各々が配置につこうと移動していた
それに気付かず、喋っていたのだと気付いた波留はすぐに配置に戻ろうと足を動かす
「…なぁ,颯」
「ん?」
それを愛空が呼び止めた
波留は一歩出かけた足を踏ん止め,愛空の方を振り返る
「黒古がな、前言ってたんだよ」
「…何て?」
「゛冴は優しくて脆いんです ゛…って」
愛空の言葉に波留は少し目を見開いた
その様子を見て,愛空は少しの苦笑を浮かべる
「驚くだろ?あの ゛糸師冴 ゛を脆いって言うのあいつぐらいだと思うぜ」
「どこをどう見てその言葉が出てきたんだ…」
愛空はクックッとどこか楽しげに笑う
逆に波留はそれを行った本人である黒古を恐ろしく感じた
「俺らから見たらそう思うよな。けど,俺らよりあいつと長くいた黒古はそう思った。ははっ,不思議だよなあいつって」
「愛空…呑気なこと言うね」
「だって俺らはあいつらと違って数える程度しかまだ会ってない。あいつらのこと全然知らないんだよ。だから俺はこれでもあいつらのこと知ろうと努力してるつもりだ」
お前らもあいつらのこときにかけてやってくれよな
それだけ残して,愛空はこの場を離れていった
「…大丈夫。俺らも努力してるつもりだから」
ま、冴くんからは馴れ馴れしくすんなって雰囲気出されて,近寄りがたいんだけどね
波留も一つ
自分に背を向けたチームのキャプテンに向けて言葉を溢し,止めていた足を再び動かした
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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時