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影が二十ニ ページ23









『ちゃんとお届けしましたよ。ご所望の品です』




「エッグいの好きぃ♪」








僕の回転付きのパス


少し離れたところにいた士道くんへと軌道が伸びる




誰もがそのことに気付くと焦り,困惑した












「ッ!」



『!』










周りにいた相手チームの選手たちが止めようと走り出すが彼らは彼を止めることが出来ない
そう思った



けれど,彼は諦めもせず僕の目の前からあそこまで走り出した
そして,










「ニ子!?」









なんとかその咆哮を止めた
届かないと思っていた僕はただ驚く
火事場の馬鹿力とはこのようなことを言うのだろうか









ピピーッ







場外から笛の音
どうやら今のはファウルだったようだ










『……』



「…ふん」








ぶつかりあった為地面に伏した体制になる二人を後ろから眺める僕
それに近づいてきた冴が僕と同じように二人を見たかと思うと鼻を鳴らした








「…目隠しチビスケが…てめぇ…」



「踏んづけちゃってすみません、害虫さん」









ぶつかってきたことに怒ってるのか,それとも自分のシュートを邪魔されたことに怒ったのか,どっちかはわからないが士道くんが苛立っているのは目に見えてわかった
気が立っている彼は目隠しさんの煽りに簡単に乗り,掴みかかろうとする








「はい殺す!!」



『士道くん』



「やめろバカ」









それを既のところで僕と冴が止めに入る
やれやれと言ったふうに冴は手を頭に当てため息をつく








「退場して一生を棒に振る気か?存在証明はゴールで示せ。これ以上俺を落胆させるな」



「…ハッ,どーもご親切に」








冴の言い分に言い返せなかったのか士道くんはそれだけ言って黙った









『…僕は今士道くん、君よりあの人の方が興味ありますよ?』



「あ゛ぁ?」



『あの3番の人()がいいんですね。僕と相性がいいでしょうね…』













「……ほら,天也の気もお前から逸れそうだな」



「チッ,うっせぇよ天才ちゃん」









僕の視線が士道くんから彼へと移る




彼はチームメイトとともに足を引きずりながら歩いていた









『……』










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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時

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