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影が二つ ページ3








「天也」


『?はい、なんですか冴』








あの後サッカー場に入場してしばらく



ポジションに着こうとゴール付近に向かおうとしていた少年,゙黒古天也 ゙を糸師冴は呼び止めた









「今日はお前,パスだけにしろよ。点は獲るな」


『…はい。わかってますよ。僕は ゙影 ゙ですから』


「…あぁ」















無表情だった彼は笑う




寂しげな表情を浮かべて



















『(…始まる)』








ポジションに着いた黒古は開始まであと数秒ある残りの時間を暇に感じ,もう真っ暗に染まった空にゆっくりと顔をあげた








『(星がいっぱい……今日も綺麗だ)』








あ、冬の大三角形,と黒古はこんな状況の中呑気に呟く






いや,彼にとってはこの状況は ゙そこまでのこと ゙じゃないからかもしれない









ピー







開始の笛がサッカー場に響く









今この瞬間













世界で一番熱いフットボールの試合が始まる
















━━━━━━━━━━━━━━━








『(…冴から聞いてたどおりだ)』









始まってまだ数分



最初は様子見していた黒古は ゙青い監獄(ブルーロック) ゙の予想を遥かに超えた彼らの強さに若干驚いていた


けっして見くびっていた訳では無い
だが,冴や ゙自分 ゙のように海外でサッカーを経験したことが無い彼らの強さはおおよそ予想できる


けど,実際この数分の彼らの動き,技術,戦法を見て, ゙普通 ゙と比べてわならないと黒古は感じた







先程,MFの三人のパス連携によりこちら側に攻めに務めた彼ら




そして三人が動き出した瞬間,あちら側の両SBが位置を上げたのは多少驚いた
今後ボールを取られた時ディフェンスに回る時の動き大変にならないか?と思うのと,彼らの ゙エゴ ゙は予想以上だと一人感心していた









『…愛空の領域(テリトリー)








一旦,あちらの天才ドリブラーのパスによって点が取られると思われたが,そこは愛空の守護領域(テリトリー)だったため彼のクリアによりコーナー外に転がって行った









『…濃い…ですね』


「?恋?うわっ,天也くんか」


『あ…すみません,なんでもないです』








彼らを見ていた黒古はポツりと呟き,それをたまたま近くで聞き取った狐里は彼を認識した瞬間驚く


驚かせてしまったことに申し訳なく思い,黒古はそれに謝りを言う

影が三つ→←影が一つ



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設定タグ:糸師冴 , 男主 , ブルーロック
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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時

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