影が十五 ページ16
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「ヤッベェ…ヤッベェ…」
「リードされて折り返すなんて思ってなかった…」
「どーするよ後半！？戦い方は…！？」
『…』
もう部屋の空気は最悪としか言いようがなかった
前半終了後，僕達はロッカールームへと足を踏み入れていた
だが，ここに来るまでもそうだったが，みんなの様子は歴然
年下，しかも高校生のチームに日本代表が点を取られ挙句の果てに逆転されたことに焦りを感じてるようだ
みんな口々と後半の対応について話しているもの，それか前半での自分の行動の反省など
「俺が決めてれば…」
後者については奥の椅子に座る閃堂が当てはまる
そんなに落ち込んでいるのか，試合中と今とじゃ表情の暗さは違った
落ち込むというより後悔の方があってるのだろうか
僕はそんな彼に優しく声をかけるほどお人好しではない
彼が苦手だってのはあるが，冴の言葉を貰うと，決められるはずのところで決められなかった彼にかける言葉などない
それはちゃんとした彼の過ちだから
『…あ，冴。シャワー行ってたんですか？』
「あぁ」
「いいトコ戻ってきたぞ天才」
隅っこで彼等の作戦会議を眺めていれば，半裸で部屋に入ってきた冴
また着替えないで…と呆れながら，僕は置いてあった冴の上着を持ち，それを冴に渡す
「今，後半の修正について相談するところだ」
「前半最後のこっちの攻撃は形になってたからね！あーやって人数かければ相手もビビるし！」
僕の渡した上着を着ながら歩く冴に今後のことについて話しかける狐里さんや仁王さん
「監督にフォーメーションいじってもらう？」
「あ？好きにしろよもう関係ねーし」
『…もしかして冴…』
「天也も準備しろよ」
「は？何言ってんだまだ試合が…」
冴の言葉，まだ試合が終わっていないというのに珍しくシャワーに行く行為から察してしまった
「俺らは帰る」
ピシャと保湿クリームを顔に塗りながら冴は淡々と告げた
やっぱりか，と察しがあっていたようで僕は苦笑するしか無かった
「あﾞぁ！？どーゆーつもりだ！？」
「(保湿している！)」
「いやダメでしょ？キミらがいなきゃ成立しないでしょ！？」
「知るか。俺はそこの主将との
「愛空…？」
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胡春(プロフ) - ありがとうございます？笑 (2023年1月2日 15時) (
レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからも頑張りたいと思います！ (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです！応援しています！頑張ってください！！ (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡春 | 作成日時：2022年3月19日 14時
