◽︎18 ページ20
･
数十分後
だべりながら，暇を持て余していた俺らは気付く
だんだんと俺らに近づいて来る足音に
『…やっほ，迎えありがと』
あと数メートル
あいつらが俺らに声をかける前に俺は振り返り，微笑んだ
振り返った先の奴らは声をかける前に振り返った俺に多少驚きながらもすぐに同じように微笑んだ
俺が振り返った先
そこに立っていたのはここに残っていた二年組
治，銀，角名だった
「やっほ，合宿お疲れ。あと誕プレ，ほい」
『えぇ…今渡すの…？まぁ，ありがと角名』
久しぶりの再会的な雰囲気を醸し出してる今，この状況で最初に口を開いたのは角名だった
角名が誕生日プレゼントと言って渡してきたのはスポーツタオルの入った袋，とプリント
『最近タオル新しいの買おうかなって思ってたから助かる……このプリントは俺らがいない間の…？』
「そ。休んでる間に小テスト一回あったからそれやっといた方がいいよ」
まじか
「凪ー，ツムの面倒ありがとな。この後俺の奢りで焼肉連れてったる」
「あぁﾞ！？なんやとサム！！あとごっつぁんです！」
「お前には奢らないわ！！アホ！」
「帰ってきて早々喧嘩すんなや。とにかく二人とも合宿お疲れ」
『ありがと，銀』
対面してまだ数秒しか経ってないのにこの賑やかさ
5日間あっちにいたからとはいえ，妙に懐かしさを感じるのは俺の気の所為なんだろうか
会って数秒で喧嘩を始め出しそうな二人はほっておいて，俺と銀と角名は久しぶりに会話を合わせる
『そっちどうだった？侑いなくて静かだった？』
「まぁ，いつもよりかは静かだったんじゃない？でも，こっちには尾白さんがいたし…」
「治と尾白さんはいつも通りやったな」
『…いいね…そっちは』
「凪は…うん，大変やったんやな」
顔やつれとるぞ，と俺の顔をまじまじと見て，銀は言った
察しが良くて助かるよ
『聞いてよ…侑……俺にね…』
思い返すだけで体が鉛のように重く感じる
これは重症だわ，と思いながら俺は俺の誕生日だった日の出来事を角名と銀に話した
「…うっわ，侑そりゃないわー」
「限度ってもんがあるぞ侑。凪が可哀想や」
「あぁﾞ!?なんの話や！！」
「…マジで何の話なん？」
俺の話を聞いた角名と銀は侑にドン引きし，銀なんて俺の代わりに侑を咎めてくれた
優しい銀
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 750人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです！コメントありがとうございます！ (2022年10月3日 21時) (
レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です！ (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます！ (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：胡春 | 作成日時：2022年1月31日 19時
