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会場は広いと言っても,そんなに時間がかかるほど遠いって訳ではなく,しばらく歩けば他と混じって井闥山学院の応援が聞こえてきた(ちなみにもう何回もここには来てるからさすがにここでは迷子にはならない)


元也たちの試合はちょうど終盤に差し掛かってたところなのかスコアを見れば,1セット目先取の2セット目19-11で井闥山学院が有利だ
内心さすが,と思いながら俺は前の方で試合を見るべく階段を降りようとしたその時,







「おーい,昼神」


『!』







決して自分が呼ばれた訳では無いのに体が無意識に反応した
目線は勝手にその声がした方に向き,その先にいる奴に目がいった







「一年何人かいないんだけど,どこに行ったか知ってる?」


「あぁー……多分Tシャツ買いに行きましたね。俺連れ戻してきますよ」


「おう。頼むわ」







久しぶりに見たあいつは一年が迷子(?)らしくすぐに人混みの中に消えていった








『…(あれ昼神…?)』








去っていった先を見据えながら俺は思った


久しぶりに見たあいつは,なにかが違ってた
吹っ切れた,というのかな。そんな感じの表情を浮かべていてその中にはどこか余裕も見えた


つい一年前まであんな気張ったような表情してたのに心境の変化怖って思った自分がいた気がする



















あれからまた時間があいたし,また元通りに戻ってたらどうしようかなって思ってたけどまだ元気そうなら安心だ







「そういえば,幸郎の奴お前のことIHの時探してたぞ?」


『?なんで?』


「なんか知らんけど,お礼が言いたいとか…なんとか」


『??』







お礼…?



俺はなんのことかわからず首を傾げる







「お前なんか幸郎にお礼言われるようなことしたのか?」


『え…全然記憶にないんだけど』







もしかして自分が忘れてるだけなのかなって思って,覚えてる限りの記憶を全部振り返る
けれど…







『…全然わかんない』


「…なんか幸郎可哀想だな。忘れられてるなんて」


『別に昼神のことは忘れてない。そのお礼というやつがなんなのかわかんないだけ』


「だからそれが可哀想つってんじゃん」







星海からの正論に言葉が出ない


星海に言われると余計悔しいな…







『…星海,自主練やろうよ』


「?いいぞ!あ!宮もやろうぜ自主練!」


「ええよー」


『とことん止め潰してやるから覚悟しててね』


「ぇ゙」




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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです!コメントありがとうございます! (2022年10月3日 21時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です! (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
- 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます! (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年1月31日 19時

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