葉が20枚 ページ20
･
ドオォォォォ
ゴゴゴゴ
ゴワァッ
『……』
灼熱のマグマが音をたて、色んなところに飛散する
目の前の風景にユニは言葉が出なかった
何故自分がここにいるのか
どうして連れてこられたのか
時間は数刻前に遡る
─数刻前
「紅蓮の獅子王は歴代1位か2位しかとったことが無かった！！それをよくも5位などというふざけた順位をとれたなァァァ！！！我が愚弟が寝込んだだけでこの在り様とは…赤子か貴様らはァァ〜〜〜〜！！！」
『(こ、怖い…)』
「愚弟って何！？」
「愚かな弟」
あの後，下から聞こえた怒声にアスタたち4人は階段を降り，その先にある光景をこっそりと覗いた
覗き見た先にいたのは赤いローブを羽織る魔法騎士団
紅蓮の獅子王団団員たちだった
だが，ユニが気になったのは全員が一人の女性の前に正座して座っていることだった
ユニは次から次へと聞こえるその女性の声の迫力，声量に身体をビクつかせる
「まったく…フエゴレオンの莫迦め…とんだ腑抜け軍団を育ておって…！！こんな役立たず共を残していつまでも寝ているとは良いご身分だ！！団長失格だなあの莫迦は───！！」
「ム…」
ユニの隣にいたアスタはその言葉に不満の声をこぼす
「そんな事ありません！！！兄上は誰よりも素晴らしい団長です！！！」
「…そうです───！！！我々はフエゴレオン団長に騎士としての在るべき姿をしかと教わりました！！！」
「誰よりも厳しく…しかし誰よりも熱く我々のことを…この国のことを想っている最高の魔法騎士です！！」
それはアスタだけではなく，団員達もであった
レオポルドの言葉から次々と抗議の声がその場に響く
フエゴレオンにあったことがないユニには彼がどういう人物なのかわからないが，あの大勢の団員から慕われるような人なのはわかった
「たとえ姉上でも兄上を悪く言うのは赦さな──」
どごしゃ
『ﾋｯ』
「……」
何かが潰れるかのような勢いの音にユニは小さく悲鳴を上げる
実際潰れてはいないのだが音がもうそんな感じだった
ユノはさっとユニの視界を自分の手で覆った
「ならば口だけではなく己の力で体現せんかァァァァ!!!!!
最高の団長に導かれた最強の団ということを!!!!
あの大莫迦は貴様らを!!!この国を!!!見捨てて死んだりは絶対にせん──────！！！」
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あまね(プロフ) - はっはっはっ（発作）（尊い） (10月26日 10時) (
レス) @page24 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - コメントありがとうございます！最近受験勉強などで忙しくて更新が出来てないんですが，そう言っていただけて嬉しいです！余裕ができたときとかに更新出来ればしようと思ってます (5月20日 11時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 久しぶりに最初から読んで続きが凄く気になります！ (5月20日 10時) (レス) @page24 id: 9f94afc062 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - 台風笑笑。たしかに笑 (2022年2月19日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウンクリーム - おお…！風魔法いいですね〜。もしも、風魔法とか使えたら、いきたくない日に台風を起こせば…((殴 ←魔法騎士団の皆さん、こいつです。 (2022年2月19日 20時) (レス) @page4 id: 37b06201c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡春 | 作成日時：2021年12月10日 13時
