葉が16枚 ページ16
・
ユニを心配して、いろいろと質問を投げかけるユノ
それに応えるユニの口から ゛黒の暴牛 ゛という単語が出たことにユノは驚き目を見開いた
街の子どもだと思っていた少女がまさか自分のライバルがいる団の関係者だと言うことに驚いたのだろう
「この子あのちんちくりんのところの子なの？鈍くさいけど可愛い子ね。ま！私には負けるけどね〜！」
『……精霊…？』
そんなユノをスルーしてユニに目がいったのは意外にもベルだった
ユニも同じようにベルの姿をしっかりと視界に捕らえる
キラキラと輝く鱗粉を落とし，宙に浮く小さい生き物
それは明らかに本で読んだことのある精霊そのものだった
『…初めて見た…。あなた…ベルって言うの？』
「そうよ！ユニはちんちくりんのところにいるからユノのこと知っていたのね。見惚れちゃ駄目よ！」
「ベル。余計なこと言うな。…そうかアスタの知り合いなんだな」
『はい。…精霊を仕えてる人初めて見ました。…ベルは風の精霊なんですね。暖かい』
「！…そうか」
その精霊の暖かい
今まで感じたことがないほど暖かく、優しい
それは精霊だけではなく確かにユノのものも混ざっている
「……」
『…ぁ、すみません。ぼーっとしちゃって…』
「…いや。…このあと俺は用事があるんだ。すまないが送り届けることができない」
『気にしないでください。自力で皆さんをお探しします』
「いや、俺はこれでも魔法騎士団だ。迷子のお前…ユニを置いていくわけにはいかない。…だから俺の用事が終わったあとに一緒に探そう」
『！…いいんですか…？』
ユノはコクリと頷く
『……お願いしてもいいですか』
「あぁ」
満足いく返答が返ってきてユノは一瞬口元を緩め，ユニを抱き上げた
『わっ、』
「こうやって運んだ方が早そうだ。行くぞベル」
「はーい」
ユニは驚きはしたもののさっきぶつかったときのを思い出し、おとなしく運ばれることにした
その様子を後ろからベルがじーっと見つめていた
「(……どこかこの二人似てるのよね…。気のせいか)」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - はっはっはっ（発作）（尊い） (10月26日 10時) (
レス) @page24 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - コメントありがとうございます！最近受験勉強などで忙しくて更新が出来てないんですが，そう言っていただけて嬉しいです！余裕ができたときとかに更新出来ればしようと思ってます (5月20日 11時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 久しぶりに最初から読んで続きが凄く気になります！ (5月20日 10時) (レス) @page24 id: 9f94afc062 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - 台風笑笑。たしかに笑 (2022年2月19日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウンクリーム - おお…！風魔法いいですね〜。もしも、風魔法とか使えたら、いきたくない日に台風を起こせば…((殴 ←魔法騎士団の皆さん、こいつです。 (2022年2月19日 20時) (レス) @page4 id: 37b06201c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：胡春 | 作成日時：2021年12月10日 13時
