傷 Severus and Lucius 2 ページ48
「息子とは相変わらず親しくしてくれているようだね」
『もちろん』
「どうかね？君の婿にでも」
彼はいつも私を困らせて楽しんでいる。
戸惑う私を笑いながら、彼がゆっくりと私に近づいた。
またからかわれているのだと感じながら、
彼の放つ空気から逃れられずにいた。
「ドラコでは、君にはまだ子供っぽすぎるかな」
ベッドがギシッと音を立てた。
まるで蛇が這うように、彼はゆっくりと私を押し倒した。
『ルシウスさん…？』
彼が私の手を取って、甲にキスを落とす。
『痛っ…』
手の甲に、彼の歯が食い込んだ。
じわりと生暖かいものが滲む感覚がした。
しかし傷はたちまち吸い込まれるように消えていく。
「素晴らしい…噂どおりだ」
彼の手が、ゆっくりと私の体を這う。
大きな体が覆い被さって、怖いくらい美しい顔が私の目の前にあった。
私の反応を一つ一つ楽しむかのように、彼は慎重に、私の首元に口付けする。
『だ、だめ、です…』
私の荒い吐息だけが部屋に響いて、顔が熱くなる。
彼に触れられた場所が、ぴりぴりと痺れる感覚がした。
どうしてこんなことをするのか理解できないまま、
混乱と快楽と恐怖と、感情の渦に溺れていた。
『ス、スネイプ教授が戻ってきたらっ…』
「他の男の名を口にするのか？」
彼の鋭い瞳が私を捉えて、
私は金縛りにでもあったかのように、動けなくなった。
口と口が今にも触れ合おうとした、その時。
「我輩の部屋で何をしている」
低く唸るような教授の声が聞こえて、私はルシウスさんから解放された。
まだ心臓が大きな音を立てている。
「…セブルス。丁度君を待っていたところだ」
何事もなかったかのように冷静に、ルシウスさんはゆっくりとベッドから立ち上がった。
二人の視線が交差して、不穏な空気が漂う。
「我輩の生徒を私情に巻き込まないでいただきたい」
「その生徒を邪な感情で見ているのはどこの誰かな」
いつになく険悪な表情で、教授はルシウスさんを睨みつけた。
ルシウスさんはさも余裕そうに片眉を釣り上げて、
セブルスの耳元で囁いた。
「…目を見ればわかる」
ルシウスさんは相変わらず、怪しげに微笑むだけだ。
「…我輩に用があったのでは？」
「顔を見に寄っただけだ。失礼する」
ルシウスさんは横目に私を見ると、踵を返して部屋を出て行った。
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
