・選んだ理由 Harry Potter リクエスト ページ26
「...一つ聞いてもいいかな？」
『うん』
誰もいない教室で、ハリーが恥ずかしそうに言った。
「...えっと」
『何？なんでも答えるから言って』
「Aは、何で僕を選んだの？」
『えっ？』
「だって、Aはフレッドとかジョージとも仲がいいし、セドリックとか、
シェーマス、ディーン、マルフォイ...友達も多いだろう？僕以外にも選べたはずだよ」
真剣に、不安そうに言うハリーに、私は思わず笑みがこぼれる。
『...なんだ、そんなこと？』
「そ、そんなことって...！そりゃひどくない？」
ハリーが顔を赤らめ、慌てて言った。
『だって...私はハリーが好きだからハリーを選んだの。
好きになったのに、理由も何もいらないと思わない？』
ハリーは、今まで赤かった顔をもっと赤くした。
「ありがとう...僕、不安だったんだ。僕なんかでいいのかなって」
『もちろん。私、ハリー以外には選べないもの。
それに、私が貴方を選んだのは、貴方が何度もヴォルデモートの手から逃れてるとか、
そんな理由じゃないし』
「うん、嬉しいよ」
『じゃあ逆に聞くけど、ハリーはどうして私を選んだの？』
ハリーはなんでそんなこと聞くの？という顔で、当たり前のように言った。
「Aと同じ理由だよ。Aが好きだから。
僕、君と一緒にいるとドキドキするし、幸せになれるんだ」
今度は私が、さっきのハリーと同じだ。
きっとびっくりするほど真っ赤になっている。
相手にはさらっと言えても、こういうのは
人から言われるとやっぱり恥ずかしくなってしまうものだ。
『なんか、くすぐったいね。そう言われると』
ハリーも私も笑いあった。
『ハリー、私ハリーのこと、大好き』
「僕も」
ハリーが私をぎゅっと抱きしめてくれる。
私はハリーの胸に顔をうずめ、目を閉じた。
暖かくて、いい匂いで。
大好きなハリーと一緒に居られて、お互いに「大好き」って言い合える。
「A、僕を見て？」
『うん...？』
ハリーの顔が、徐々に近づいてくる。
貴方の甘い甘い唇まで、あと数センチ。
「目、瞑って」
言われたままに目を瞑る。
深い、甘い、とろけそうなキスを、
何度も何度も。
愛を確かめ合うみたいに、
大人びたキスを。
『――――ハリー、私、貴方と一緒にいられるだけで幸せ』
私が笑うと、ハリーも幸せそうに笑った。
この幸せが、いつまでも続きますように。
＊ ＊ ＊
リクエストありがとうございました！
・深い、甘い嫉妬 Sirius Black リクエスト→←・本当のこと Draco Malfoy リクエスト
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
