・風邪の症状 ２ Harry Potter リクエスト ページ24
＊
医務室でマダムポンフリーに看てもらおうとしたが、
あの人が苦手だった私は、寮の自分の部屋へ戻った。
ベッドに入ると、すぐに深い眠りについた。
どのくらい時間が経ったのかわからない。
目を閉じていた私は、ふと、左手にぬくもりを感じて目を覚ました。
『...ハリー？』
見ると、ハリーが私の左手を握っている。
「A、どうして保健室に行かなかったの？」
『マダムポンフリーが苦手で...スネイプ先生に何か言われた？』
「あぁ、うん。まぁね。君のこと探してた。
でも大丈夫だと思うよ。君はあいつのお気に入りだから」
『ハリー、ここは女子寮だよ？』
「気にしないで。ハーマイオニーにも許可は取ったんだ。
僕、ずっと君のことが心配だったんだよ。熱は...まだ下がってないね」
ハリーが、私の額に手を当て、優しく言った。
その声は、私をいつも落ち着かせてくれる。
「じゃぁ、僕もう行くね。ハーマイオニーが看病してくれるだろうから。
女の子の看病なんて、僕にできっこないしね」
そう言って立ち上がるハリーの手を、私は咄嗟に掴んだ。
風邪の症状って、不思議だ。
胸がきゅっとなって、寂しくてたまらない。
好きな人に、ずっとそばにいて欲しい。
近くに感じていたい。
「A...？」
『あ、ごめん...もう少し、一緒にいて欲しくて』
ハリーが微笑んだ。
「寂しくなったの？」
『うん...風邪ひくと、寂しがり屋になっちゃうみたい』
「一緒にいるよ」
『ありがとう。なんか変なの。独りでいると寂しくて寂しくて、
誰かの近くに...好きな人の近くにいたいって思っちゃう』
「うん。僕、Aのそばにいるよ」
ハリーがそう言って私の髪を優しく撫でた。
また、胸がきゅっと締め付けられる。
もっと、ずっと一緒にいたいなんて思ってしまう。
「ねぇ、A。キスしてもいい？」
『えっ...！？風邪うつっちゃうよ』
「いいんだ。
...そばにいるだけじゃ物足りないって思ってるの、僕だけ？」
そんなこと言われたら
『私も、そう思ってる』
断らないわけにいかない。
「好きだよ、A」
『うん、私も...』
「目、瞑って」
もうすでに、風邪で熱い唇も、体温も、
もっともっと、とろけそうになっていく。
＊ ＊ ＊
リクエストありがとうございました！
ここでの貴女様の苗字は、テルフォードになっています。
・本当のこと Draco Malfoy リクエスト→←・風邪の症状 Harry Potter リクエスト
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
