・たったひとりの Severus Snape ページ17
私は、先生の事が好きだった。
先生も、私を好きだと言ってくれた。
素直じゃない、不器用な言葉で。
でも、貴方はある日、突然冷たくなった。
ねぇ、どうして？
辛いなら、話してよ――――――
＊
あの時のホグワーツは、もうない。
楽しかった日々は、もう戻らないのだろうか？
ダンブルドアが死んでから、ここは随分変わってしまった。
賑やかさなんてもうなくて、暗い、活気のない学校。
私の心も、それと同じようにどんよりと曇っていた。
ダンブルドアを殺したのは、先生だったのだ。
聞いたとき、言葉も出なかった。
大好きだった先生が、偉大な校長先生を？
そして、先生は校長先生になった。
あの、優しい、半月メガネの老人が歩いていた書斎を、
黒いマントを翻して、先生が歩いているのだ。
そんな出来事が起き、ホグワーツから幸せを奪ってから、
貴方は――――先生は、随分私に冷たくなった。
『先生――――スネイプ先生』
「...何だね？生徒が校長室に、ノックもなしに」
いつも以上に冷たい声が返ってきた。
『...すみません、お話したい事があったもので』
「ドアを閉めて入れ」
私は、そっとドアを閉めて中に入った。
前に一度、ダンブルドア先生に呼ばれて入ったことのある部屋だ。
机には、面白い魔法の道具がたくさん置いてあったっけ。
今はもう、そんな温かい雰囲気は微塵もない。
「手短に要件を話した前」
先生は、私に背を向けて言った。
『こっち、見てください。先生』
私は今にも泣きそうな声で、涙を必死にこらえて言った。
あの時の優しい貴方に、戻ってきて欲しくて。
『どうしてそんなに冷たくするんですか...？
ダンブルドア先生のこと...先生がやったって聞きました。
でも、先生なら、何か理由があってそうしたんだと思うから...私...
先生を信じてるのに』
先生は、驚いて私の方を振り返った。
「...すまない」
『やっぱり、理由があったんだ』
私は先生の方に駆け寄り、ぎゅっと抱きしめた。
先生は私の髪を優しく撫でた。
『いつもの先生だ』
私が笑うと、先生は悲しそうに言った。
「ダンブルドアに頼まれたんだ。私は反対した」
『ダンブルドアが...？』
・たったひとりの ２ Severus Snape→←・触れないもの Cedric Diggory
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
