・独占欲と嫉妬心 Sirius Black ページ1
『シ、シリウス...怒ってる？』
「別に」
そう答えてるけど、明らかに私を睨みつけている。
でも私は、貴方にそんな悪いことをした覚えはない。
「お前、最近スニベルスとばっか話してるな？」
『え...？だって、私が魔法薬学苦手なのは知ってるでしょ？』
私は最近、セブルスと一緒に行動することが多い。
セブルスは魔法薬学に関してはとても才能があって、
苦手な私はいつも教えてもらっているのだ。
「...あのさ」
険悪な顔つきで、シリウスが私に言った。
「俺の気持ち気づかねぇのかよ？」
『....？』
「だから...俺が嫉妬してるってこと」
『嫉妬？...シリウス、嫉妬してたの？』
「あぁ、もう...言わせんな」
シリウスが急に恥ずかしそうに口元を隠した。
『シリウスでも、嫉妬するんだ』
「当たり前だろ」
『心配しなくても、私が好きなのはシリウスなのに』
「知ってる。それでも―――――」
シリウスの唇が、私の唇に重なった。
あんまり急で、びっくりして、言葉が出てこない。
「俺はお前を、自分のものにしてぇんだよ」
シリウスが、まっすぐ私の目を見て言った。
私の顔が赤くなっていくのを、温度で感じた。
それから何度も何度も、
私が何か言う前に、シリウスが強引に私の唇を奪った。
息する暇もなくて、
自然と息が荒くなる。
「あ、ごめんっ」
シリウスが我に返ったように私から離れた。
『何回するのよ、もう』
私が微笑むと、シリウスの顔もほころんだ。
「俺、我慢できないタイプでさ」
『大丈夫。何がなんでも、「私の所有権はシリウスにあり！」だから』
「なんだその言い方」
シリウスが優しく笑った。
シリウスのあったかい手が、私の髪をくしゃくしゃに撫でた。
『好きだよ、シリウス。ほかの誰よりも』
「俺も」
さっきとは違う、強引じゃなくて、安心しきった優しいキス。
独占欲が強かったり、嫉妬深かったり、
なのにすっごく優しかったり。
私はいつも、そんな貴方に心を奪われてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
