〇〇村の謎 ページ10
「よくも、よくも……」
千葉は亜樹奈を無視して、速水と共にAを病院に連れて行った。
降りしきる雨の中、夜道を千葉と速水は傘もささずに急いだ。
Aがゆっくり目を開ける。
「私…生きている…ここは? 千葉? …は、速水?」
「気がついた?いま少しだけ雨宿りしているの。これから病院にi「だめ! 私行くとこがある」」
「「えっ」」
「その体でか…」
すると速水が身を乗り出して「私も行く!」と言った。
「えっ…でも…」
Aは戸惑いを隠せないでいた。
千葉と速水は真剣な眼差しになり言った。
「「俺/私達はAの気持ちが痛いほど理解できる。今までずっと辛かったでしょう/だろ」」
二人の心づかいや優しさからか。
Aは、多くの涙を流した。しばらくの間速水の肩に顔をうずくめ泣いた。
「それで、どこに行くんだ」
「〇〇県の〇〇村」
Aは京瀬の遺書を見て知ったことを全て説明した。
「千葉、速m「凛香って呼んで」わかった。凛香支度をして時間になったら駅に集合ね」
そう言い、Aは千葉 凛香と別れた。
数分後Aは、宮崎の家に来た。インターホンが見当たらなかったので、窓を叩いた。
「夜分遅くに失礼します。誰かいらしゃいませんか?」
「こんな時間に何の用じゃ」
かすれた低い声。
の割には老婆とは思えない真っ白でスベスベの肌の女性が、玄関口から顔を覗かせた 。
「夜分遅くに失礼します。突然すいません。亜樹奈さんのことを教えてくださいませんか」
「………帰れ」
老婆は取りつく間もなく扉を閉めようとする。Aは扉に手を挟み声をあげた。
「どうしても知らなきゃいけないんです。わ、私は今から〇〇村に行きます。33年前消えた村へ」
「な、なぜその名を知っとるんじゃ」
「やっぱり、亜樹奈さんの過去、〇〇村、両親がいないこと、関係しているんじゃないですか」
老婆は座り込んだ。
「いびせい子なんじゃ、いびせい子なんじゃ。亜樹奈は呪われとる。親子揃って。」
Aは必死になって聞いた。
だが老婆は「ふれてはならん過去がある。ふれなんでくれ。災いをもたらす。」と言うばかり。
ついには、老婆がAの手をつねった。
痛さに負けて手を引っ込めると、老婆は扉を激しく締め鍵をかけた。
「……夜分遅くに失礼しました。」
諦めて帰ろうと背を向けると、「『12』これ以上言わん気をつけて行くんじゃぞ」
Aは頭を下げて亜樹奈の家を後にした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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無名 - 小説の王様ゲームが元ネタですか? (2019年7月15日 2時) (レス) id: c96458f684 (このIDを非表示/違反報告)
神崎奈美 - ありがとうございます (2017年11月18日 15時) (レス) id: d108367f98 (このIDを非表示/違反報告)
ヒー - おもしろかった (2016年12月25日 19時) (レス) id: 51804aca81 (このIDを非表示/違反報告)
神崎奈美 - ナミさん» コメありがとうございます。次そうしようと思います。 (2016年5月30日 19時) (レス) id: d108367f98 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 切ない系ですかーなんか泣きたいです。恋愛系がよかったなー前原くんとの。 (2016年5月29日 13時) (レス) id: 14e03aa49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎奈美🎶 | 作成日時:2016年4月27日 22時