二章個性:『刀剣』 (ページ46)

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45話ページ46

くそ…。

動揺してしまった。

だが、

山姥切長義の言葉が頭を巡る

【君は、いつか、政府に消される。本物の鬼神丸国重が顕現する】

分かってい。
いつか、私は、消されると言うことを

何年たっても消されることは、なかった

だから、安心しきっていたのかもしれない。

"消されないと"

そんな事、あるはずがない。

私は……

"出来損ない"なのだから

駄目だ、こんな姿を誰にもみられたくない

私は、みんなの元を離れた

・

・

・

会場から離れ、近くにあった木にもたれる

結構……

離れてしまった。

少し離れる予定だったのだが…。

考え事をしている時の早足は、駄目だったな。

今度から、気を付けよう。

……このまま、寝てしまおうか

ゆっくりと目を閉じた瞬間

ゾクッと寒気がした

木から離れようとするが

それを封じられてしまった

一本の刀によって

この刀は…

『……何故、生きている

山姥切国広』

その刀は、あのUSJ事件の時に破壊されたと聞いていた

だが、私の首元にある刀は

あの山姥切国広だ

劔「殺しては、駄目ですよ

山姥切さん」

『お前は…』

劔「しー…。」

口元に人差し指を当てて、笑う男は、あの時の

そして、そいつから

劔「ねぇ、鬼神丸さん」

とんでもない言葉がてで来た

劔「我々の、仲間になりませんか」

『…は？』

こいつは、何を言っている

仲間に……だと？

『ふざけるのも大概にしろよ

人間風情が』

チャキッ

首元の刀が少し動いた

劔「まぁ、待ってくださいよ

何も今、ここで答えがほしい訳では、ありません

少し、考えてください」

『お前を殺して、2度と喋れないようにしてやる』

山？「…その前に、俺がお前を殺す」

『殺ってみろ、

たが、お前の刀が私の首を切るより先に

私がお前を殺す』

劔「…全く、血の気の多い人達ですね」

苦笑いの劔を横目で見た

すると、山姥切の刀が首元からはなれた

劔「まぁ、今日は

フラれたとして帰ります」

『殺すぞ』

劔「そんな言葉を言わないでください。

私は、貴女の事を愛しているんです」

『どの口がｯ』

すると、劔は私に近付き

唇が触れる所まで迫ってきた

劔「貴女のような、不適で、出来損ないで、哀らしい方

とても、私好みなんです」

手が顔に触れる

『！

はなｯれろｯｯ！！』

刀を振るう

すると、劔は山姥切に抱えられながら、離れた

劔「あぁ、すみませんでした。

つい、それでは、また」

"会いましょう"

そう言って、消えた二人