二章個性:『刀剣』 (ページ45)

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44話ページ45

山「本…歌…」

長義「その名を呼ぶな、偽物くん

俺は、お前が
俺の"写し"だなんて、認めたない」

山姥切が酷く動揺している

それは、私達も同じだった

山姥切達とも離れた後

"山姥切長義"に助けれた

山姥切長義。こいつは、山姥切のオリジナル…

そして、山姥切がもっもと恐れている男。

私達は、彼を警戒し、山姥切達の元に行った

見ると、山姥切は、大量の血が

他も、重症、中症だった

負傷者を主の元へ、送る途中に

大般若達とも遭遇

そこには、見たこともない刀がいた

そいつの名は、"白山吉光"

粟田口の刀……

いや、"剣"だ。

奴等は、政府から来たと

そして、主の刀として、我々に力を貸すと……

大まかな説明を山姥切にした

『…と言うことだ。

彼等は、我々の仲間だ』

山「そう…か…」

顔を伏せた山姥切

『山姥切…、その』

長義「待て」

『…なんだ』

長義「その名は、そいつのじゃない。

俺の名だ」

またか…。
どいつもこいつも。

私は、立ち上がり
山姥切長義の前にたった

『……』

長義「なんだい」

『お前は、そんなに"名"が大事なのか』

長義「当たり前だろ、そいつは

俺がいないことを良いことに、俺の名を顔で売っていたんだ。」

『どいつもこいつも、小さい奴等だ』

長義「なんだと…」

『いいか、よく聞け

"名"等、どうでもいい

こいつは、"山姥切国広"。
そんで、あんたは、"山姥切長義"

どちらが、霊剣"山姥切"だろうが、関係ない

ここに来た以上、"山姥切"がどうだの下らないことは、言わせない』

山「鬼神丸……」

長義「……出来損ないの癖に

随分な言い方だな」

顔を近づけて、殺気を放つ山姥切長義

『それがどうした。

"出来損ない"と言えば、動揺すると思ったか』

長義「そんなわけないだろう、ただ

君みたいな"出来損ない"が残っていたのかと思ってね」

『他の鬼神丸国重(私)は、消えたからな』

長義「そうだったね

そうだ。君に朗報だよ」

『……』

山姥切長義は、私の耳元で

長義「君は、いつか

政府に消される。

そして、本物の鬼神丸国重が顕現する」

『！』

私の反応を見て、クスッと笑った後

長義「それまで、せいぜい

頑張るんだな」

肩に手をおいて、何処かに歩いていった

『……』

山「……鬼神丸」

山姥切の声にハッとして、我にかえる

『すまなかった、お前達の問題に…』

山「いや、それより

俺の方こそ、すまなかった」

……お互いに気まずくなり

私は、その場を離れた