二章個性:『刀剣』 (ページ3)

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2話ページ3

『くそ！』

捕り逃した。
だか、奴はいったい…。

蛙「くにちゃ……いいえ、鬼神丸ちゃん

助けてくれてありがとう」

『…礼には、及ばない

それより、俺の主になるはずだった人は何処にいるか知っているか』

緑「神崎先生？」

『あぁ』

緑「多分、あそこの方だと…!？」

ガキィン！！

『…あぶねぇよ、落ち着け

山姥切』

突然、襲ってきたのは山姥切だった
だか、さっきの奴とは、違う

本物だ

山「あんたは、誰だ

何故、その刀を持っている」

カチカチと鳴る刀
そして、殺気

あいつ(鬼神丸国重)の刀を持っていたら誰だってそうなるよな
なんて、のんきなことを言っている場合じゃねぇ

緑谷も蛙吸も峰田も驚いているし戸惑っている

『俺は、池田鬼神丸国重。本当は、あんたらの仲間になるはずだった者だ。

それより、向こうの方が騒がしいな
何があったのか』

山「…証拠は」

『…この刀が証拠だ』

山姥切は、ちらりと刀を見てから
刀を鞘に納めてくれた

そして、こちらを見ないように布を深く被った

『感謝する』

山「……緑谷、蛙吸、峰田

向こうでオールマイトが相澤を庇いながら闘っている
俺達もすぐ向かうが、先に行ってくれ」

緑「オールマイトが！！

行こう！蛙吸さん、峰田君！」

3人を遠ざけた、山姥切
そして、影から走ってきた着物の男

こいつが、俺の主になるはずだった人か

主「池田鬼神丸…！」

流石、審神者
一目でわかるとはな

『あぁ、初めまして』

主「待ってくれ、君は…」

『戸惑うのも無理はないか…。
なにしろ俺は、政府の故障により消えた

けど、あんたが育てた鬼神丸国重との波長が合ってな
あいつが死んだ時だけ、こうやって出てこれる』

主「！！鬼神丸が死んだのか！！」

『あぁ、だか

あんたなら、直せるだろ』

主「できる……が、直るのに時間がかかってしまう」

『心配するな、俺の力も加える

そうさな、完璧に直るのにかかっても一週間後って所か』

主「…一週間後

だか、君はやっと外に出てこれたんだ
いいのか？」

……あぁ、なるほど
道理で俺(鬼神丸国重)がなつくわけだ

『あぁ、俺はあいつの中で見ている方が楽しい

それに
あの人の側を離れるわけには、いかない』

主「……ありがとう、池田鬼神丸国重

俺はいつか、君の闘っている姿を…

鬼神丸国重と一緒に闘っている姿を見てみたいよ」

『あぁ、可能ならな』

こいつは、優しいんだな鬼神丸
目を閉じて、五感を遮断する