二章個性:『刀剣』 (ページ2)

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1話ページ2

ここが"外"

これが"身体"

これが"心臓"

━━あぁ… 俺は、あいつの変わりに来たんだ

劔「…"池田鬼神丸国重"と名乗りましたか？」

『あぁ、俺は池田鬼神丸国重

斎藤一さんの無敵の剣にして愛刀。それ以外の何者でもないさ』

蛙「……くにちゃん？」

後ろにいる少女
この子があいつの

『悪いがあんたの知っている鬼神丸は、眠っている

けど、大丈夫だ。
直ぐに会える、あんたが信じてくれるならな』

蛙「……信じるわ

だって、くにちゃんが約束を破った事なんてないもの」

『……あぁ、ありがとう』

鬼神丸、いい友を見つけたな
こんな子の前で俺(鬼神丸国重)を奪った奴等は許さない

刀を構える
狙うは、一人

『構えろ、山姥切国広

あんたを殺す』

山？「…」

山姥切も構える
さっきまで聞こえていた音が消えた気がする

これは、俺達しかない
一騎討ちだ

『何処からでも来い』

山？「ほざくな、死に損ない」

足に力を込め、一歩駆け出す
そして、空気を切るように

山姥切を斬る

『…あの人に近づけているかな』

刀を鞘に戻す
そして、砕け散る山姥切

『…後は、あんた達だ

今度は、腕だけじゃ済まないぞ
劔岳海吉』

劔「…山姥切さん。ありがとうございます

僕の為にここまで闘っていただいて」

山姥切が崩れた方を見て、頭を下げている

こいつ…。
本当に堕ちた審神者か

鬼神丸から見た奴等は、もっと

『あんた、もしかして…』

劔「おや？気付いてしまいました？」

クスクスと笑う劔岳
そうか、やっぱり

劔「ですが、ここまでです」

『なに？』

劔「フィナーレです」

真っ黒の霧の中に吸い込まれるように消える劔岳

『ｯ!?待て！！』

劔「いいえ、また会いましょう

池田鬼神丸国重さん」

伸ばした手には、なにも掴めていなかった。

『くそ！』