元祓い屋の現怪異。参

＠１１７ ページ25

そして数日後─────


ネネも光も無事補習回避した


飛んで喜ぶ2人を微笑ましく眺めながら試験お疲れ会を開いてた


花子「……Aサン…なにか隠してませんか？」


『なんで敬語』


あまねはじとっとした視線をこっちに寄越してくる


花子「べつに…なーんか今日違くない？」


睨めつけたあとはわたしの周りをふよふよと飛んだ


なにか変わったことしたっけ…


『………あ！』


そうだ、金属磨き使ったんだ


花子「A？！話終わってない！！」


後ろで叫ぶあまねを放って光の手を取る


光「っ、なんだ！？」


花子「あああああ！！こんなにあからさまに！」


ネネ「花子くん落ち着いて…」


『ありがとう！早速使ったよ！』


頭を動かして簪をキラキラと反射させる


光「あ…？おお！綺麗になったな！！」


花子「そして口説いてる！！！」


あまねはわあわあ叫びながらわたしの腰に腕を回して後ろから抱きついた


花子「俺の知らない話を少年としないで！！少年もAのこと口説かないで！！Aは！！俺の！！」


『なんか今日独占欲強くない？』


花子「だって…テスト終わるまでA独り占めできてたのに…はあ…」


要するにあまね的にテスト終わるのはよろしくなかったらしい


ネネ「じゃあこれからAちゃんと花子くんの邪魔したらだめだからトイレ掃除なしで…」


花子「それはだめ」


ネネ「なんで…！」


ネネの上に重石が乗るエフェクトが見える


花子「で、なんの話なの？」


『光が金属磨きくれたの！』


あまねがムッとする


光「いや、あの…簪、綺麗な方がいいよなって思って」


光はむごむごと弁解した


『綺麗でしょ？』


簪に手をかざして見せるとネネがわあっと言った


ネネ「すごい綺麗！光ってる！」


花子「なにか違うと思ったら…そんなとこ…」


心做しかあまねの顔が赤い


花子「そんなことなら…俺が爪でも使ってサビ落としたのに…」


『むごい。絶妙にむごいよ花子』

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