@101 ページ3
あまねが腕の力を弱めずにわたしを抱きしめるのを疑問に思いながら話し始めた
『初めて会った時、変な子って思ったの…。でもね、そんな変なあまねにどうしても惹かれてったんだ…。それは似たような境遇だからじゃない。きっと、わたしが体育教師に迫られていなくても、あまねのことが好きになってた自信があるよ』
思えばわたしは自分からスキンシップすることはなかった…
『だって、こんなに沢山わたしに思い出くれたんだもん…。たいした愛情も貰わないで生きてきたわたしにとって、あまねと一緒にいた時間は本当に…本当に幸せだった…。あまねみたいな人、他にはいないよ』
わたしはなにが伝えたいのか。
『でもね、自分のことより相手のことを大切にしすぎ。いつか壊れてしまいそうなあまねが怖い…。言っても治らないだろうし、そこがあまねのいいところ。だったらさ、あまねが壊れるところまで一緒にいさせてよ……忘れたなんて言わないでよ…。』
今まで伝えられなかったこと、全て伝えたい
花子「俺が壊れちゃったらどーすんの?」
あまねがこっちを見下ろして尋ねた
『…そのときは、一緒に壊れよう。どうせわたし達に未来はないんだから。でも最低限のメンテはわたしがする』
花子「……」
『邪魔してごめんね。その最低限が、今なんだ…』
あまねの頬に手を当てる
『大好きだよ…昔も、今も、これからも…』
それだけ言って背伸びした
あまねの唇にそっと自分のを重ねる
時間が止まったような感じがした
あまねがあまりにも抵抗しないから、しばらくそのままの状態でいたけど、さすがに疲れたので終わりにした
『行くとこあるから』
そう言って戻ってきたわたあめに案内を頼んでその場を後にした
後ろには立ち尽くすあまねがいた
575人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲楽 - ヤバイこれ読んでると顔がニヤける 更新頑張って下さい!応援してます! (2022年1月8日 1時) (レス) @page27 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご紅茶(プロフ) - すごい面白いです!読んでる時顔にやけます…w好きです!頑張って下さい! (2020年9月11日 13時) (レス) id: 4935a83b89 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白すぎます!源最新楽しみにしてます!!もしよかったら兄との絡みが見たいです (2020年4月23日 1時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
月 - あの……貴方様は神ですか? (2020年4月5日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん(プロフ) - 最初の、生徒会長と花子くんの絡みのところからもう面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年3月20日 23時) (レス) id: 5bc881e2a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらき | 作成日時:2019年8月27日 15時