元祓い屋の現怪異。参

＠１０７ ページ15

この世界の出口とは言っても、ネネが求めてるものとは違うかもしれない


それでも、賭けてみる価値はある


でもふと思った


『…あなたが目を覚ませば、私達は帰れる………違う？』


シジマ「！？」


図星か


『そういうこと。四番！賢い選択を期待してるから！』


シジマ「ちょっと！！」


呼びかける四番を無視してわたあめとわたがしに四番を担がせる


『行ってこい！！』


シジマ「ひどいです！！あぁっ！」


これで四番はひと足早く向こうに着いただろう


安心した


もう大丈夫だっていう安堵があると歩みは遅くなる


わたあめとわたがしが帰ってきて、案内によって出口に着くと


そこには安らかに眠るネネがいた


『あまねにこんな大切にされるとか…妬いちゃうなぁ…』


シジマ「あなたは随分と人間らしいですね」


四番は投げられたことを怒っているのか不機嫌そうにいった


『…人間らしく生きれたのなんて、たった数ヶ月だったからかな』


シジマ「………そうですか」


ゆっくりと瞼を閉じ、再び開いた時には光が目の前にいた


光「Aも戻った…良かった」


『……ネネ、次は何するの？』


ネネ「……………花子くんに会いにいく。言いたいことができたから！」


ネネはそう凛々しく宣言した


が、


シジマ「考えがあますぎますぅ」


秒で却下されてた


何故か光もわたしも正座してお説教を受けている


うん、無念


ネネは説得してからこの世界を脱出したいらしい


ハッピー予想図かわいい


光もなるほど！とか言ってる。


ノリに乗ろう


『それな！』


シジマ「水辺の詩…ほんとうにあなたという人は……」


ばれた

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