元祓い屋の現怪異。

＠９　花子side ページ10

源家の少年が俺をはらいに来た


でも、それより気になったのは、あの女の子。


顔を見た瞬間、また頭痛がやってきた


なにかを、思い出しそう


シラベ…聞いたことあるような、


ダウンしてる少年をぼーっと見てるシラベに話しかける


花子「こんど境界にいってもいい？」


普通なら絶対聞かないこと


でもこの子に興味が湧いてしまった


シラベは少しうつむきながら振り返る。


この振り向く時のくせ…またなにか…


『うん、いいよ。わたし暇だし』


シラベが立ち上がる。


ジャージ姿に戻ってて、抜けるように白くて細い足が良く見える。


ネネ「見過ぎ」


『あ、わたがし、』


花子「わたが、あ、あれ！ヤシロ！」


ネネ「！！」


『？どうしたの？』


あいつ、人魚の鱗をくったやつだ


そのことをシラベに話した


そうすると、ケラケラと笑った。


玉を転がすような、響く笑い声。耳に心地い。


形のいい唇をキュッとあげて、かわりに目はすこし細めて。


手で口を隠すように笑う。


頭が痛くなる。


『じゃあ、君の縁結びの相手は三人もいるんだね、』


ネネ「君じゃない…！わたしのことはネネって呼んで！」


『ネネ？いいよ。』


花子「なんでシラベにはそんなに積極的なの？」


ネネ「だって、すごくかわいい…！」


恥ずかしそうに目を背けるシラベにまた頭が痛くなる


やっぱりなにかある、この子には


今度境界に寄ろう

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