元祓い屋の現怪異。

＠４８ 番外編続きの続き&お知らせ ページ50

『ドーナツ？』


あまね｢…へ？｣


あまねはぽかんと口をあけた


その口にドーナツをぶち込む


あまね｢ふぐっ…！？｣


『ごめんすっかり忘れてた。だいぶ冷めちゃったなあ…はい咀嚼して。』


あまね｢おいしい……！おいしい！A天才！すごいおいしい！｣


そこまで言われると照れる


『好きに食べて！あ、ココアの味もあるよ！』


あまね｢ココアなんかつくれんの？！やばい！お嫁っ…………｣


そこまで言ったらあまねの顔が真っ赤に染まった


？


『初めてのお祭りがあまねとで良かったなあ』


あまね｢(お嫁に来てよっていいそうになった…落ち着け俺……！)｣


あまねがそんなこと考えてるとは知らずにぼーっと花火を見る


あまね｢あ、お願い｣


『ゴフッ』


覚えてたんだ……


あまね｢1個目がぁ…｣


『……ん』


あまね｢また俺にドーナツ作って？｣


『…そんなんでいいの？』


あまね｢うん！Aのドーナツ好き｣


好き、っていう言葉に過剰に反応してしまう


あまね｢2個目が…A、目、閉じて｣


『…わか、た…』


ぐっと目を閉じる


やわらかくてあたたかいものが体を包んだ


頬に何かが触れる


変な感覚に思わず目を開けると、目の前にあまねの顔があった


要するに…チュー……え？


『嘘でしょ？！』


あまね｢……ドキドキした？｣


『………………別の意味で』


あまね｢してくれたんだ｣


むすっとしてると頭を撫でられた


あまね｢…元気出た？｣


黙ってこくりと頷くとあまねは満足そうに笑った


あまね｢はいこれ｣


あまねが景品で手に入れたハンカチを1枚取り出される


『これ、あまねの』


あまね｢ドーナツのお礼！｣


『………ありがとう』


わたしたちは最後まで花火を見て、


またいこうねって約束して帰った


また、が当たり前にあると思ってたあの時が1番幸せだった


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ありがとうございました！

これからも元祓い屋現怪異。シリーズをよろしくお願いします。

おアニメ化たのしみです

(改訂版)

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