元祓い屋の現怪異。

＠４６ 番外編 お祭り(昔の話) ページ48

今日はあまねと2人で帰る


『あ、』


あまね｢ん？お、｣


電柱に貼られた1枚のチラシに目が入った


隣町の祝祭


あまね｢何年かに1回やるやつだよね！結構規模おっきいよね！これ！｣


祝祭…お祭り…


あまね｢…A？｣


『…………たい』


あまね｢ん？｣


『行きたい！あまねと！2人でっ！』


自分でも驚くくらい目がキラキラしてるのがわかる


あまね｢え、俺？｣


『うん！あまねがいい！』


あまね｢あまねがいいって……｣


『いや？わたしこういうの行ったことないから…初めて行くなら友達とでしょ？』


あまね｢俺は別にいいけど｣


もっとめんどくさがるかと思ってたのに、急な予定にも関わらずあっさり受け入れてくれたのが嬉しかった


『じゃあ決まり！』


そして祭り当日


わたしは朝早く起きてドーナツを作った


気に入ってくれるかな…


待ち合わせ場所に5分前に着くとあまねはもう居た


『あまね！』


あまね｢A…｣


私服を見てお互い黙る


普段出すことこない肩が少し恥ずかしい


あまね｢かわいい｣


『ん？いこっか』


あまねからのセクハラに慣れたわたしはあっさり受け流した


『あー、楽しみだなあ。昨日全然ねれなかった！』


あまね｢それは、俺と行くから？｣


『？そうだね』


なんだその質問って思いながらも適当に頷く


あまね｢…｣


『あ、そうだ、ドーナツ作ってきたの』


あまね｢っ、まじで？！？！｣


あ、テンション戻ってる


『まじまじ。あ、でもお祭りなら食べ物はやめといた方が良かったかな…』


あまね｢全然っ！食べる！食べます！｣


なんだかおかしくなって笑いあった

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