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光「嘘だろ、三葉…っ」
ミツバ「源…くん…A………」
ラジオのノイズが激しくなる
つかさくんが私を離して体が解放される
つかさ「さあ。これできっとみーんな君のことを忘れられなくなるよ」
目の前には、化け物みたいなミツバがいた
目を見開いてミツバを見る
つかさ「良かったね!ミツバ!」
光が怒ってる
無論わたしも。
つかさくんが歩み寄る
つかさ「七不思議は人と怪異の関係を正しく保つと言うけれど、そんなものは必要ない。人も怪異も望むようにあればいいのさ」
『そんなことしたら世界が壊れちゃう…!』
つかさ「それで壊れちゃうような世界なら壊れた方がいいんだって、そう思わない?」
『でも…』
つかさくんがズカズカとわたしに歩み寄った
つかさ「Aは、ほんとに綺麗だね。泣いてるのがすごく絵になるよ」
『…』
つかさ「だからね、俺は君を泣かせたかったんだ。あまねとおそろいのキーホルダーを壊されて教室で1人ですすり泣いてたの、あれは忘れられないなあ。」
すっと思い出が頭をよぎる
あまねが2個あるからあげるとくれたロケットのキーホルダー
大事に持ち歩いていたのに、なくなって
次の日にボロボロの状態でわたしの机の上に置かれてた
『あれ…つかさくんだったの…』
つかさ「そ!盗ったのも壊したのも俺!」
『っ…!最低…!』
つかさ「あ、その顔!綺麗…もっと見せて…」
『やめて、』
睨みつけて腕をとり払う。
『なんでミツバにこんなことしたの』
つかさ「ミツバの願いは少し曖昧だったんだー”此岸に残りたいけど何をしたいのかわからない”、”でもこのまま終わりたくない”、”みんなの記憶に残りたい”」
つかさ「願いが曖昧だと中途半端な怪異にしかしてあげられない」
ああ、そうか…
光が、いや、私たちが…
つかさ「でも、今は違う。君のおかげだよ」
光「オレの…?」
つかさ「そう。君はミツバの本当の願いを引き出してくれた。願いが…未練が強ければ強いほど怪異はより確かで強力な存在になる。そうでしょ?A?」
たしかにわたしは想いが強かった…
黙って首を縦にふる
つかさ「ミツバの願いはこう。友達がほしい、友達と一緒にいたい、これから先もずっと」
光「な…なにいってんだテメェ!ゴチャゴチャ言わずに三葉をもとに戻しやがれ!」
光が退魔具をぐっと握る
光「それに三葉の未練は写真を撮ることじゃ…」
つかさくんが興味無さそうにふーんと言った
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らき(プロフ) - あいうえおさん» いや素晴らしすぎるじゃないっすか……。更新頑張りますっ! (2019年4月27日 8時) (レス) id: 15dd193405 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - らきさん» いえ、私は思ったことを言っているだけなので、、優しくもなにもありませんよ。 (2019年4月24日 22時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
らき(プロフ) - あいうえおさん» 優しすぎですか………!!愛してるまじで(真顔)。冗談はさておき、またご指摘お願いします! (2019年4月24日 7時) (レス) id: 15dd193405 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - らきさん» いえいえ、こちらもあなたの気持ちを知らずに、いろいろと指摘して申し訳ありませんでした。更新頑張ってくださいね。 (2019年4月22日 14時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
らき(プロフ) - あいうえおさん» いえ、あの、こちらこそつっけんどんな態度を取ってしまい申し訳ありませんでした…。見つけ次第訂正します。ご指摘ありがとうございました。orz (2019年4月22日 6時) (レス) id: 15dd193405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しあ | 作成日時:2018年12月5日 20時