元祓い屋の現怪異。

＠１２ ページ14

『まあ光がわたしを祓えるわけないからいうんだけどねー』


光「くっ…いいかえせねぇ」


『さあさあ、はやく！』


光の前に立ち、腕を広げる


光はよしっといい退魔具をわたしに向けた


電流が走る


『ぐっ、』


源家の血筋って恐ろしい


初めてお祓いされてるわけだけど…


くるし、い


でも、光もかなりきつそうだ


光は心配したように攻撃をやめた


光「A、？」


顔を覗き込まれる。


『…苦しい、痛い。よってしばく』


光「はあ？！いいだしっぺはAだろうが！！いだいいだいいだいい！！！！！」


『いけえわたあめ！わたがし！』


光「やめっ、くすぐった、はは」


これ側から見たら光がひとりで笑ってるんだよなw


うわw


『あのねぇ、光？』


光「ひぃ、なんだよ、」


涙目w


『遠慮してるでしょ』


光「！？」


図星かよ


『祓うことに抵抗があるの？それとも、わたしだから？』


光「あたりまえだろ、友達祓うとか、模擬でもできるわけねぇだろ！」


『なるほど、君はまっすぐなんだねw』


光「笑いながら言うな」


じゃあわたしの模擬は意味ないなぁ


でもひとつわかった


光、君は優しすぎるのが短所だよ


ときに、人は優しさをすてないといけない


中途半端な優しさは、破滅を招く


自分と、とても大切な人の


だけど、優しいことは光の長所でもあるからこれはまだいわない


『とりあえず弱い』


光「〜〜〜〜〜！！！」


オブラートに包まずに言うと光は悶えた


『わたしぐらい倒せないとね〜、花子は無理』


光「A強そう…」


『戦ってもないのに』


ちょっと考えて光に接近する


光「んな、」


『じゃあ、光の初めてのお祓い成功は、わたしできまりね！』


光「………絶対祓うからな！」


その粋だよ！少年！


光がかわいい弟子に見えてちょっと嬉しくなった

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