【実況者】僕と君の正義の差 ３【主にＭＳＳＰ】 ＊アンケート中！

無。 ページ39

何もかもなくなれ。

私を必要とするモノはなくなった。

私を無にしたい奴は、逆に無になればいい。




この数日で、私は狂った。

ろくに何も口にせず、風呂にも入れず、ずっと暗いウラ路地、

いわゆる裏社会で過ごしているうちに、十年前の私に戻ったみたいだ。

そう、そうだった。

十年ほど前も、こんな道で赤と緑の少年が、こんな風に座り込んで、て……！？


『なん……で……』


目を疑った。

だって、だってさ……。

ありえないじゃん。警察が、仮にも警察がこんな裏社会でなに、してんの？

Ａ「……A？」

『！ あ、あろま！？ だいじょうぶなの？ なんでこんなところにいんの！？』

駆け寄ってみれば、あの時ほどえはないものの、いたるところに傷を負っていた。

えおえおのが重症みたいだ。

『……誰にやられたの？』

殺意が芽生えた。

おかしな話だけど、このとき初めて。




……あろまside……

Ａ「はぁっ…っい……」

Ｅ「…、……」

Ａ「おいっ、……えおえおっ……！」

しくった。

あいつの情報を聞くためにウラ路地に入って、それっぽい奴に話を聞こうと思ったら集団に囲まれてこのざまか。

それなりに渡り合えると思ったら、このざまか。

正義イコール強さじゃないって、誰かが言ってたっけか。

えおえおもかなりの重症だが意識はあるようで意気もしてる。

とりあえず体力がもどるまで休んでいよう、

そう思っていた矢先、

『な……んで……』

こんなになるまで欲したあいつの声が、首も動かないほど傷を負った俺たちの耳に届いた。

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