【実況者】僕と君の正義の差 ３【主にＭＳＳＰ】 ＊アンケート中！

俺からの望み ページ18

Ｆ「あろま･･････」

『なにをもってそういえるわけ？』

Ａ「お前が変わろうとしないから、変わらないんだろうが」

『なに、急に。なにも知らないでそんなことよく言えるよね』

Ａ「知らなくてもいえることならたくさんある。確かにお前のことは知らない。けどな、」

ツカツカと私のほうによってくると、少し乱暴に私の手首を握った。

Ａ「知りたいって、わかりたいって思ってんだよ」

少し強い口調で言った彼に、私じゃなくて横にいたＦＢがびくりと反応する。

『離してよ』

Ａ「いいや。お前が認めるまで離さない」

『なにを認めろって？』

Ａ「俺らの望み」

Ｆ「あろまちゃん･･････」

望み？

それ、なんのこと？



”助けたい”



それがあんたらの望みってわけ？

ははっ、さすが温室育ちで法に背中支えてもらってる税金吸い取り虫は言うことが違うわ。


『馬鹿いわないでよ』

私は冷たく言い放った。

『私はあんたたちにそんなことしてもらうような筋合いはない』

あろまの手の力が少し緩む。

キッとにらむように強かった目も、

今にも崩れて雫があふれ出しそうだ。

『恩返しとかそんなのいらないから。私にそういう気持ちがあるなら、さっさとここから出してよ』

Ｆ「そしたら、また、同じことするでしょ？」

『だから、そうしないためのしけい制度じゃない。さっさと裁判にかけなさいよ』

Ａ「嫌だ」

ぽろっと、雫が一筋落ちた。

まるで子どものようだ。

そう思って、馬鹿にしようと、否定しようと思った、のに。

なぜか、目を奪われた。

その、涙に。

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