【実況者】僕と君の正義の差 ３【主にＭＳＳＰ】 ＊アンケート中！

思い出の日を。　〜ＦＢside〜 ページ11

俺は部屋の奥にある棚からあるファイルを取り出した。

たくさんの資料がはさまった分厚いファイルだ。

『なに、それ』

Ｆ「ん？ これはね、全部Aのことが書いてあるんだよ」

『私･･････？』

Ｆ「うん。君に会いたくて、会いたくて･･････たくさん調べてたくさん勉強してここまで来たんだ」

『･･････』

俺が思い出にひたりながら資料をめくっていると、Aはそろっとそこを覗いてきた。

『たくさん、調べたんだね。これなんか、報道になかったことまで書いてあるじゃない』

Ｆ「覚えてるんだ？」

『若干だけど』

てっきり俺は、何人殺しただの、殺したときに関係する記憶は全部、覚えていないものだと思ってた。

やっぱりこの子は、そこまで残酷で残忍な子じゃないんだ。

『なに笑ってんの･･････』

うれしくて、つい笑ってしまったようだ。

ふっと目線を送ると、Aはとっても不服そうな顔をしていた。

Ｆ「なにがそんな顔させてるの？」

『なにって、なに･･････』

Ｆ「すごい不機嫌そう」

『いいから、早く話しなさいよ』

Ｆ「ははっ、わかったよ」

俺はあるページを開いてAに見せた。

Ｆ「この事件、覚えてる？」

『･･････、･･････えっと、･･････あ、これは･･････』

Aちゃんの顔はさらに曇った。

どうやら覚えているようだ。

それから俺の顔を見て、はっとする。

『あー･･････はい、うん。そっか』

Ｆ「思い出してきた？」

『助けたつもりはないんだけど』

Ｆ「それでもさ」

俺は、Aに話し始めた。

あの事件での俺たち目線での出来事を。

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