15話 ページ16
珍しく、とても早く学校について、誰もいないであろう教室に入ろうとすると泣きながら机に落書きを消そうとしている澪奈がいた。
百瀬『澪奈〜おはよー』
影山『Aくん…今日はとても早いんだね』
そう言って涙を拭って持っていた雑巾を隠して笑顔を見せる
(バレバレなんだよねぇ)
百瀬『あららぁ…机に落書きが…』
影山『 …』
百瀬『そんな顔しないの〜。秘密兵器持ってきたんだからさぁ』
影山『秘密…兵器？』
百瀬『じゃじゃ〜ん！その名も激落くん！これがあればこんなきたない汚れちょちょいのちょいなんだよ〜』
そうやって呑気に言うと彼女はさっきのような作り笑いじゃない、自然の笑みをこぼした。
一緒に激落くんで消していると澪奈が話し始めた
影山『Aくんはさ…なんで私を無視しないの…？私と話してたらAくんもいじめられちゃうのに…』
百瀬『澪奈は何もしてないのになんで無視する必要があるの？』
影山『え…？』
百瀬『いや、えって。ドーピング、やってないんでしょう？』
影山『やってない！やってないけど…なんでそう思ったの…』
百瀬『3年も水泳部で澪奈のこと見てたんだよ〜？
いつも堂々としててさ…練習も人一倍頑張って周りの期待にもきちんと答えて…そんな子がドーピングなんてやらないよ。
それに、僕達…友達でしょ？』
そう言うと澪奈は泣き出してしまった
百瀬『平気なフリして本当は辛かったんだよねぇ…無理しないでさぁ、頼ってよ 』
影山『迷惑じゃ… 』
百瀬『迷惑じゃないってー！ほれ、今まで溜まって多分全部吐き出してらくになれぇぇ 』
影山『うん…！吐き出す…ありがと…ありがとう！』
この時から僕は一緒にいる時間が増えた。
きっと全てではないけれど少しずつ、吐き出してもらった。
だからっていじめが無くなるわけじゃなかったし、解決するわけでもなかった。
一緒にいることに気に食わないのか僕も無視されたりしたけれど…
でも逃げずに向き合おうと頑張っていたのに…
なんで死んじゃったの…澪奈…
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林檎(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます！須永くんカッコイイですよね…。更新できるようにがんばりたいと思います！ (2019年2月24日 9時) (
レス) id: c547f745a7 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！私も須永くんが好きなので、この作品の続きが気になります！更新応援してます！ (2019年2月24日 1時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎* | 作成日時：2019年2月23日 23時
