【土方歳三】山南妹、京を奔走中！？

第三十 ページ30

ー亥の刻ー


ｻﾞｯ



？「待たせたな」


貴方「土方さん…」


土方「ここに来るのは…あの時以来か」


貴方「っ…」


土方「なんだ、緊張してんのか」


貴方「そりゃあ…呼び出されるなんて…」


土方「別にお前が何かやらかしたから

呼び出してるわけじゃねぇぞ？」


貴方「えっ…?」


土方「言っただろ。あの簪の代わりを

そのうちやるって」


貴方「あっ…」


土方「っ…俺は器用じゃねぇ。原田みたいに

お前を喜ばせる言葉なんて言えねぇ

いらなかったら捨ててくれて構わない」


ｽｯ…


貴方「く…し…土方さんこれっ！！」


土方「意味はわかるだろ？」


貴方「こんな…それはっ…」


土方「口で言わなきゃわからないか

好きだ、A。お前のことが」


貴方「っ…！」





土方「返事は…いらねぇ。じゃあな」


ｽｯ


ﾊﾟｼｯ


貴方「待って…ください…

言うだけ言って行くなんて酷いですっ…」



土方「A…」


貴方「私も、土方さんのことが

好きです…」



土方「っ…いいのか俺で」


貴方「土方さん以外…考えられません…」


土方「命を…いつ落とすかわかんねぇんだぞ」


貴方「そんなの私だって同じです…」


土方「俺はっ…」


貴方「私はっ！！土方さんが…

土方さんじゃないと嫌なんですｯ…！」



土方「っ…」



ｶﾞﾊﾞｯ



土方「俺もだ…お前以外は…

考えられねぇ…」



貴方「愛してます…土方さん…」


土方「俺もだ…A」



そうして桜の下で

貰った櫛を握りしめながら

月が見守る中口付けを交わしたのだ




ーーーー

江戸時代、プロポーズに男性から女性に
櫛を贈る習慣があり
「くし」→「苦労」の「く」、「死」の「し」
にかけてあります
「結婚生活は幸せも多い苦労も多い。
共に死ぬまで寄添いながら生きていこう」

という意味があります

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキー薄桜鬼！

総司の刀

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