【土方歳三】山南妹、京を奔走中！？ (ページ3)

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第三ページ3

貴方「失礼します」

土方「あぁ、入れ」

千鶴「失礼します…！」

貴方「お待たせしました、完璧ですよ」

千鶴「あの…」

原田「お…まえ…マジかよ……」

土方「＿見違えるもんだな」

山南「昔から男装に縁があったとはいえ

凄いものですね…」

貴方「男装に縁があるってのも

変な話だけどね…」

脳が情報を処理する合間の沈黙

数秒後にはその場が響めいた。

仕方がない、受け入れるには時間が掛かる

そんな騒ぎも露知らず、

大きな足音が近づいて来ていた

平助「おーい土方さ～ん、おっ！

Aじゃん！ようやく来たのか！！

待ちくたびれちまったよ！」

貴方「久しぶり平助、遅くなってごめん」

平助「って、ん…？

Aの隣に居るソイツ誰だ？

新しい隊士とか？」

斎藤「平助、騒がしいぞ」

賑わせながら広間へと駆け込んだ

巡察終わりの藤堂平助。

彼を追いかけるように広間に入ってきた

同じく巡察に同行していた斎藤一

原田「お前も良く知ってる奴だよ」

平助「へ？本当に誰だよ…。

心当たり全く無いんだけど」

斎藤「…久しいな、A

壬生寺以来か？」

貴方「はじめくんも久しぶりだね！

そうだね…壬生寺が最後？

…というかやっぱり平助は気付かないか」

平助「はぁ？なんの事だよ？」

千鶴「あの…平助君…」

おずおずと声を発し、正体を明かす。

気付かないのも無理は無い。

こんな事になるなんて予想した者は

誰一人として存在しないのだから。

平助「おっ…お前千鶴か！？」

千鶴「う、うん…変じゃないかな？」

原田「ようやく気付いたな、鈍感め」

斎藤「見違えたな…これはAが？」

平助「まさか！？」

土方「そのまさかだ」

貴方「そう、私がしてみたんだ！」

斎藤「さすがだな…お前は何をやらせても

器用にそつ無くこなす」

貴方「買いかぶりすぎだって、

男装何年もやってるし、慣れだよ慣れ」