その４ ページ17
この魂達は粟田口の短刀や打刀らしい容姿の子達が圧倒的に多いけど、中には一期さんや燭台切さん、次郎さんらしき人までちらほらといる。
…それだけじゃない。
『あ、ルジ、いくサ…連れてッて、くレよ』
『ぃッショぅぁナタの、側ニ…』
『ホラ、ァルジも、コッチ来いヨ…』
「……槍、まで」
――そんな見慣れた顔達の成れの果ての様な姿に、私は言葉を失ってしまう。
「…あの人達も、折れたらみんなこうなってしまうの…？」
青江「ああ、そこは安心して。それはみんな審神者に折られた刀剣さ。正常に役目を終えた…というか、戦で命を散らせた刀剣は皆灯籠となって還る。
うちの主さんが僕の神域を無理矢理広げちゃったせいなのかな？前までは本当に僕と僕に憑いてる幽霊しかいなかったんだけど、いつの間にかこういう子達まで僕の方に流れてくる様になっちゃったんだ。
…今では毎回灯籠が流れてくる度、幽霊切りの僕に対する見せしめの様にも見えてきたよ。
――ああ、もしかすると、
君の駆り出された刀剣達も、今頃あの灯籠の一部になっているのかもね』
「ッッ！！」
そう笑う青江さんに、私は酷く恐怖を覚えた。
…杵君、ぼっさん、鶯丸さん、燭台切さん、伽羅さん、大包平さん、それに、遠征部隊のみんな……
…修行帰りの号ちゃんだって、もしかしたら今頃私の知らないところで…
それとも…もしかして、
八岐さんに見つかって、折られて既にここに……？
「…そ、
そんな訳、ない…あの人達が、折れる訳…！！」
青江「でも常に連絡を取っている訳じゃないし、確証はないだろう。
君達の部隊は皆検非違使が活発になっている場所にばかり出陣させられていた。いくら練度は高いとはいえ、さすがに一人や二人くらい練度の低い子はいるだろう？
…ああ、そんな子達があんな大きなモノを受けちゃったら、一体どうなっちゃうんだろうね…
…攻撃の事だよ？」
「…っや、だ、」
色々な事が頭を巡り、思わず泣きそうになってしまう私。それを見た次郎さんは怒りを覚えたのか、青江さんに向かって声を荒げる。
次郎太刀「オイ！！アタシはとにかく、何主にまで手出してんだ！酔っ払ってもいない癖に、言う事すら聞けないのかい！！」
青江「それは僕じゃなくてあの子達に言ってほしいな。
僕もあいつ等が目障りでしょうがないんだよ…いくら成仏させようとしても、成仏しない…
…まあ、審神者さえ引き渡せば消えてくれるのかもね」
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勇者の人(プロフ) - 伯方の塩さん» 一応伏線的なあれではありましたね…もう少しで完結致しますのでお楽しみに！ (2022年3月27日 22時) (
レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - おかしいと思ってたんだ…捌のイラストが不穏な感じだって気づいてたのにッッ！！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 4c969d5113 (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩 - うああああああああああぁぁ、！！！！、！！！！！、審神者ちゃんがッッ！！嘘だあああ！初期槍様！！早くッッ！！はやぐがえっでぎでぇぇ！！！、！ (2022年3月27日 20時) (レス) @page29 id: 4c969d5113 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 名無しの某さん» いえいえこちらこそ閲覧ありがとうございます、次週もお楽しみにッ！！！（クソデカボイス返し） (2022年3月27日 0時) (レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの某 - うばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!審神者ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!! 死んだら許さねぇぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!(おま誰) 今週もありがとうございます、作者さん!!!!(大包平並みのクソデカボイス) (2022年3月26日 23時) (レス) @page29 id: 137cca8dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2022年3月12日 6時
