その6 ページ7
大倶利伽羅「…この本丸は、阿呆ばかりだな」
「仰る通りだと思います…」
ゲホッゲホッ、と口元を伏せて咳をしながらも、熱冷ましの薬を持ってきてくれた伽羅さんに返事をする私。
――あの騒ぎの後、もちろんロクに眠れなかった私。おかげで熱も少し上がってしまい、もう少し静かな場所で見た方がいいと判断された私は厨の隣にある大太刀兄弟の部屋で看病される事となった。
ちなみに見張りは伽羅さん、蜻蛉切さんと太郎さんという常識人の集いがやってくれる事となった。ありがたい。
「太郎さん、部屋借してくれてありがとね…」
太郎太刀「いえいえ、ここにいて良くなってくれるのならいくらでも貸しますよ」
蜻蛉切「一応我々も部屋の近くにいますから、何かあったらすぐにお呼びください」
『主の側には大倶利伽羅殿も着いてますから』と蜻蛉切さんが言えば、伽羅さんは面倒そうにしながらも『フン』と鼻を鳴らした。
普段の私だったらこんな伽羅さんの塩対応に少しハートを抉られてると思うが、今は彼が神様に見えた。(神様だけどね)
御手杵君を持った一期さんじゃないだけ、どんなに救われたか…
「…伽羅さん、大好きよ」
大倶利伽羅「慣れ合うつもりはないと言っているだろう」
『いいから寝ろ』と言い、私に背を向けて読書を始める伽羅さん。そして太郎さんと蜻蛉切さんが部屋から出ていったところで、私もまたゆっくり横になって素直に眠る事にした。
――伽羅さんが無口な故、部屋はとても静かだ。だが変な威圧感等はなく、辺りは澄んだ空気が漂っている。
今聞こえる音と言えば、伽羅さんが読んでいる本のページを優しくめくる音や、隣の厨の日常的な音だろうか。
…そういえば、今厨では長谷部さんが調理してるのかな。
何か少しづつ話し声も聞こえてきてるって事は燭台切さんが手伝ってくれてるのだろうか。
何話してるんだろう……
長谷部『…だから、主には粥を作って差し上げたい』
日本号『ふざけんな、どう考えても雑炊一択だろ』
御手杵『どっちも同じモンじゃねえのかぁ?』
蜻蛉切『なんでもいいですが、まずお米を炊かなくてはいけませんな』
長谷部さんと、三名槍の声…って事は、みんなで作ってくれてるんだ…優しいなあ。
でもなんか黒田コンビがお粥か雑炊かで争ってるみたいだけど、大丈夫かな?
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勇者の人(プロフ) - 羽月さん» ありがとうございます😇🙏そこまで笑って頂けるなんて本当に嬉しいです! (2022年9月20日 9時) (レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - 笑いすぎて喉乾いたから飲み物飲もうとしてもどーしても見ながら飲んじゃうから飲み物が喉を通ろうとしないんですとっても面白いです( (2022年9月17日 23時) (レス) @page35 id: cd8f900caf (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 安奈さん» それは作者としては嬉しいお言葉です。どうかお大事に(笑) (2021年12月11日 23時) (レス) @page27 id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - これ読んで笑い過ぎたのか腹筋が崩壊しました。 (2021年12月11日 20時) (レス) @page36 id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年11月27日 6時