その7 ページ43
「…鶴さん…私は?」
鶴丸「っはは、実はそれなんだが!
……二人同時に来るのは正直想定外だったもんでな。」
「……」
『予算も少なかったんだ』とうっかりさんのポーズをする鶴さん。この様子から見て、どうやら彼は私を探している訳ではなかったようだ。
はぁ〜、と安堵の溜息をつく私。すると鶴さんは思い出したのか、『そういや』と切り出した。
鶴丸「忘れていたが、君達はいつの間に帰ってきたんだ?さっき蜻蛉切達が表門で仁王立ちしてたはずだが」
「それなんだけど鶴さん、ちょっと私達の事黙っててもらってもいい!?」
そう言い、コソコソとこれまでの事情を説明する私。
「それで、ちょっと石切丸さんに用があるから先に行かせてほしいんだけど……」
そう頼むと、鶴さんはうなずいて『なるほどな!』と笑った。
鶴丸「主も中々スリルのある驚きを求めるじゃないか!」
「いやスリルを求めている訳じゃなくて…まあとりあえず、そういう事だから!」
鶴丸「わかった、じゃあ俺はソハヤノツルキと一緒にここで待ってるからな!」
ソハヤ「あ、ちょ、主!!?」
「大丈夫、すぐ戻ってくるから待ってて!」
不安になるソハヤ君を無理矢理安心させ、私は彼を鶴さんに任せて静かに先を急ぐ。
だが……
ソハヤ「いやいや待て主、
そっちから行ったら…!!」
「……え?」
――そうソハヤ君が言いかけた瞬間、私は立ち止まって彼の方を振り返る。
だがその時、私がいた真横の襖が思いっきり開いたかと思いきや、にゅっと誰かの手が伸びる。
「ッ、うわ、うわあぁっ!!?」
そして、思いっきり腕を引っ張られたせいで私はその部屋に無理矢理入る事になった。
ソハヤ「あ、主ーーーッ!!」
鶴丸「あ…捕まったか…」
そんな彼等の声が聞こえる中、私は誰の部屋に入ったかやがて理解する。
……こ、こ、
この、部屋は…
「ひっ……」
「…よぅ、よく連絡も無しにのうのうと帰ってきたな」
「主、密会楽しかったかぁ?」
まるでゴゴゴと効果音がつきそうな程の威圧感で座り込んでいた私を笑顔で見下ろす彼等に、私は思わず武者震いしてしまう。
「……た、
…ただいま戻りました……東西様……」
御手杵/日本号「「 お か え り 」」
――もっとヤバイ奴等がいるの、忘れてました。
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勇者の人(プロフ) - 羽月さん» ありがとうございます😇🙏そこまで笑って頂けるなんて本当に嬉しいです! (2022年9月20日 9時) (レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - 笑いすぎて喉乾いたから飲み物飲もうとしてもどーしても見ながら飲んじゃうから飲み物が喉を通ろうとしないんですとっても面白いです( (2022年9月17日 23時) (レス) @page35 id: cd8f900caf (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 安奈さん» それは作者としては嬉しいお言葉です。どうかお大事に(笑) (2021年12月11日 23時) (レス) @page27 id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - これ読んで笑い過ぎたのか腹筋が崩壊しました。 (2021年12月11日 20時) (レス) @page36 id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年11月27日 6時