初期刀？いいえ、初期槍です。《肆》【刀剣乱舞】

その１１ ページ24

次郎太刀「っあぁもう何やってんだい主、とりあえず水だよ、水！早く他が酔い潰れてる間に主に水を持ってきてやんな！！」


長曽袮「あ、ああ、わかった！」


そう次郎さんに言われ、お水を持ってこようと立ち上がったのはそねさん。


長曽袮「…っておい日本号、横、横！！」


だが、さすが新選組局長の刀という訳か、すぐさま私が日本号さんの酒瓶に手を付けてる事に気づいたようで…


日本号「あ…あぁああ！？バカ、何やってんだお前離せ！！」


『ちょ、力強っ…！』と言いながらも日本号さんは力ずくで私から自分の酒瓶を取り上げようとする。負けるか、絶対離さんぞ！！


「んぐんぐ、んんんぐ、んぐぐんぐっ！(号ちゃん、水分補給、水分補給だよ！！)」


日本号「ざけんな誰が酒で補給しろっつったよ…ってアレェ全部飲んじゃったのぉぉぉ！！？」


ゲフッと満足そうにする私を横目に、日本号さんはすっかり空になってしまった酒瓶をひっくり返して確かめる。


「おいしかったぁ！」


日本号「そっかぁ…」


長曽袮「いや『そっかぁ』じゃないだろ！！」


落胆する様に私の頭を撫でてくれる日本号さんに、そねさんはツッコミを入れる。


うんうん、号ちゃんのお酒も美味しいな。

後飲んでみたいお酒は…と。


「そーだ、次郎ちゃんが持ってるお酒はどんな味がするの〜？」


そう聞けば、次郎さんはギクッと肩を震わせる。


次郎太刀「え、いや美味しくない美味しくない！！あんたが飲んでも絶対好きじゃないよ！」


「そんなの飲んでみないとわかんないでしょ！」


次郎太刀「あぁっアタシのお酒ぇぇぇ！！」


長曽袮「待て主早まるなぁああ！！」


日本号「もうやめて、俺達のライフは０よ！！」


酒飲み衆の叫びを無視し、いざ次郎ちゃんのお酒をラッパ飲み。


「んー、あんま美味しくないね」


次郎太刀「美味しくないんだったら途中でやめればよかったじゃないか、主のバカぁぁ！！」


長曽袮「こ、これも全部飲んだぞ…」


大般若「っははは、この主が酒豪とは驚いたなぁ！」


空になった次郎ちゃんの大きい酒瓶を逆さまにし、あんぐりと口を開ける長曽袮さんを横目にそう笑うのは大般若さん。あっ、養命酒まだ残ってる。


「般若ちゃん、養命酒おかわりー！！」


長曽袮「こらっ、これ以上はさせないぞさすがに！！」


「あぁぁっやだ、そねちゃん離してー！！」


そしておかわりをもらおうとした所で、すぐさまそねさんに確保される。

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