初期刀？いいえ、初期槍です。《番外編》【刀剣乱舞】

その６ ページ19

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長義Side


「彼女の事、待たせてしまってるかな」


――そう呟きながらも、ようやく本丸のゲートを潜って遠征から帰還してきた俺達。

っふふ、それにしても中々いい資源が集まったよ。俺達の初遠征にしてはいい方なんじゃないかな。

ちなみに今回の遠征部隊のメンバーは俺、残り物君、へし切長谷部、宗三左文字、千子村正、そして長曽祢虎徹だ。

中々ベテラン揃いの部隊に仲間入りした訳だが、別にプレッシャー等はない。むしろこれくらいの奴等が居なければ競争心やモチベーションも沸かないからね。

そんな事を思いながらも笑っていると、隣で微妙に不機嫌そうにしていた男は溜息をついた。


「おや…どうしたんだい、残り物君？」


わざと煽る様にそう彼、日本号に聞けば、彼は面倒そうに此方に視線を向ける。


日本号「別に、いい加減名前くらい覚えてくれねえかなと思っただけだが」


長義「いいじゃないか、残り物君。世界で一つだけの君のあだ名だよ？」


日本号「…はぁ〜、嫌だねえ。これだから政府刀は」


『一生わかり合える気がしねえや』と呆れる残り物君。修行に行ったせいか、前に比べると少し丸くなったのではないのだろうか。

するとそこですかさず他の隊員達もその話を聞いて、介入してきた。


長谷部「お前に関しては俺も一生わかり合える気がしないがな」


宗三「そういう貴方に関しては僕も一生わかり合える気がしないですけどね」


日本号「まあ博多と主の親権は俺が持ってるから正直へし切の事はどうでもいいわ」


長谷部「貴様等ァッ！！」


村正「っていうかいつの間に養子縁組組んだんデスかアナタ、蜻蛉切達に殺されますよ」


長曽祢「ツッコミどころ、そこなのか…？」


そんないつもながらのふざけた会話を交わしながらも、他の隊より早く帰ってきた俺達はいそいそと玄関で靴を脱ぎ、手を洗ったりといつもの行事を済ませる。

さて、隊長として主の元へ報告しなければ。

そう考えた俺は部隊員達を『はいお疲れ様』と適当に労ってから、審神者部屋へと向かう。

――すると厨を通った際に俺の姿が見えたのか、相変わらず可愛らしいエプロンをつけた祖が此方に笑顔を向けてくれる。

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今日のラッキー初期槍

病み東西

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