桜田高校、男子バドミントン部 (ページ4)

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最近少しだけ、マネージャーと堀江が仲良くなった気がする。
なんというか、相性がよさそうだ。
顧問としては、そこから恋愛に発展されると困る。
それ以上に、1人の男として、取られたくないという気持ちがある。
でも、大人として、我慢しなければならない。
副顧問の稲山先生は、今年入ってきたばかりの新任の先生だから、もしかしたら男女の関係になることも有り得なくはない。
そんなことを常々考えている…。
「太一先生？」
「ん？ど、どうした？マネージャー」
「あの…今日、山口くんは…？」
そういえば、見ていない。
「家に連絡してみる。マネージャー、ノックやっといて。」
「は、はい！」
家に連絡したところ、どうやら今日は早退していたらしい。
なるほど、納得だ。
「堀江くん！もうちょっとペース上げてみましょう！」
「おけ、サンキュ、マネージャー。」
「次、中里くんやりましょう！」
戻るとそんな感じだった。
でも、中里の様子がおかしかった。
「……中里くん…？」
「マネージャー…ごめ…腹痛い………。」
脂汗をかいている。
そういえば稲山先生も。
「あ、太一先生！！」
様子がおかしい中里を見てあたふたしていたマネージャーがこっちに駆け寄ってきた。
「太一先生は、体調悪いとかありますか？」
「そういえば…ちょっと腹ん中気持ちわりぃな…。」
大会を前にして、顧問、副顧問、部長、副部長その他何人かの生徒が腹痛でダウンした。
ちょうど最近、胃腸風邪が流行り始めていた。
どうする………