SAVE ME(BTS) ページ23
CASE.7 ダンサー × ホソク
…いままで、初めてのお客様で
わたしが驚いたひとが2人いる。
ひとりは、義兄のナムジュン。
──もうひとりは。
「………A…っ」
「……ホソ、ク…？」
幼馴染のチョン・ホソク。
「ホソク、昨日テレビ見たよ」
「お、どうだった？」
行為を終えたばかりのホソクの胸板に
顔を埋めながら口を開く。
髪を梳く指がやさしい。
ホソクはいつだってやさしいけれど。
いつも壊れ物を扱うかのように
わたしに触れてくるから。
「すっごくかっこよかった！
目の前にいるひとと
同一人物と思えないくらい」
「いやいや、そこは普段の俺も
カッコイイって言うとこでしょ？」
「でもほんとすごいね、いまやホソクの
名前を聞かない日はないもん」
「俺の発言完全スルーかい」
「はじめて指名されたときは
びっくりしたんだよ？
あの世界的ダンサーの
J-HOPEさんが…！？って。
そのJ-HOPEさんがホソクだったって
ことにはもっとびっくりしたけど」
「俺だってデリヘル頼んだら
Aが来てびっくりしたんだけど」
「世界のJ-HOPEさんも溜まるんだね？笑」
「そりゃ男ですから」
「彼女に相手してもらえばいいのに。
いるんでしょ？
彼女の一人や二人くらい」
「それが残念ながらいないんだな〜笑」
「それはそれはご愁傷さま…」
「…でも俺にはAがいるから」
目を細めてわたしを見るホソクの顔が
近づいてきて唇同士がくっつく。
「…Aはさ、この仕事辞めたいと
思ったことはないの」
「…ないよ」
「お金のため…？」
「ううん、お金はべつに。
…ただ、こんなわたしでも
必要としてくれるひとがいるから。
だから辞めたいとは思わない、かな」
「そっか…」
寝よっか、って背中に腕が回ってきて
ぐっと抱き寄せられる。
目を閉じれば頭上の空気が
微かに動く気配がして。
「……なぁ。
俺が、高校のときに言ったこと…覚えてる…？」
「…高校のとき…？
ごめん、なんのこと…？」
「…ううん、覚えてないならいいや。
……おやすみ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆな army(プロフ) - いい話見つけたと思って見てみて今日からメイドはじめますがあったから見たら昨日見たやつで、私がいいと思った作品を2個も作ってるなんてすごいぃぃ！ (2019年8月21日 2時) (
レス) id: 8f8698fbcc (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - きみさん» ふふ／／／／ (2017年5月29日 19時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - しあテテさん» わー！こっちにまでコメントありがとうございますー！よかったらこれからも読んでもらえるとうれしいです♪ (2017年5月28日 21時) (レス) id: 645a6ad285 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - こっちもきたよおお♪ (2017年5月25日 1時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きみ | 作成日時：2017年5月25日 0時
