SAVE ME(BTS) ページ20
CASE.4 大学教授 × ソクジン
ピンポーン。
「いらっしゃい、Aちゃん」
「お邪魔します」
「カギ渡してるんだから
チャイム鳴らさなくてもいいのに」
「そういうわけにはいかないよ」
本日のお客様、ジンくんは
ホテルに呼び出されることが多いなか
毎回指定場所が自宅の珍しいお客様。
今日もピンクのエプロンをつけた
ジンくんのまぶしい笑顔に
招かれてなかへ入る。
「さっそく手伝ってくれる?」
「今日はなに作ってるの?」
「料理はだいたい終わったから
あとは、これだけかな」
「わ、ケーキ!」
「お菓子作りはぜんぜんわからないからさ、
Aちゃん来てからと思って」
渡された水色のエプロンに袖を通して
わたしも準備にとりかかった。
…ジンくんとの時間は、
いつもこんな感じが多い。
もちろんそういう行為をすることもあるけど、
大抵はこうやって
お揃いのエプロンをつけて料理したり
お気に入りのDVDを観たり
一緒にお風呂に入ったり…。
ひとりで暮らすには広すぎる
ジンくんの家で甘い時間を過ごしていると、
自分が風俗嬢だってことを
ついつい忘れてしまいそうになる。
「…あ。Aちゃん」
「なぁに、ジンく…、っ」
ちゅっ。
「…クリーム。ついてたよ?」
「あ、ありがとう…」
ジンくんもジンくんで
わたしのことを風俗嬢としてじゃなく
ひとりの女の子として扱ってくれるから
そばにいると
わたしの胸は高鳴りっぱなし。
「Aちゃんが僕の奥さんだったら
毎日こんなに幸せなのかな…」
「じ、ジンくん…っ!?」
「…聞こえちゃった?
でも、本心だよ。
…Aちゃん、僕と結婚してくれる?」
「ちょ、ちょっと待、っ」
「待たない」
わたしの返事を封じるように
後頭部を押さえ込まれされたキスは
ケーキより甘く溶けていった。
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ゆな army(プロフ) - いい話見つけたと思って見てみて今日からメイドはじめますがあったから見たら昨日見たやつで、私がいいと思った作品を2個も作ってるなんてすごいぃぃ! (2019年8月21日 2時) (レス) id: 8f8698fbcc (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - きみさん» ふふ//// (2017年5月29日 19時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - しあテテさん» わー!こっちにまでコメントありがとうございますー!よかったらこれからも読んでもらえるとうれしいです♪ (2017年5月28日 21時) (レス) id: 645a6ad285 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - こっちもきたよおお♪ (2017年5月25日 1時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きみ | 作成日時:2017年5月25日 0時